大石泉が所属する全員ボイスありユニットの紹介とその今後の展望。
2023年11月19日15時、『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』(以下『デレステ』)にて、大石泉に正式にボイスが付いた。
演じるのは大木咲絵子さん。
代表作は『アズールレーン』の愛宕、『白猫プロジェクト』のサーシャ、フィーネなど。
大沢事務所所属のシンデレラガールズのアイドル役声優は、市原仁奈役の久野美咲さん、橘ありす役の佐藤亜美菜さんに続いての3人目。
大木咲絵子さんはシンデレラガールズでアイドルを演じる98人目の声優さんとなり、 順当に行けばイヴ・サンタクロースの声優さんが99人目になるはずだ。
いよいよ100人が目前に迫った。
思えば遠くへ来たもんだ(しみじみ)。
私はアズレンも白猫もプレイしていないこともあり、デレステのイベント予告でボイスを聴いてもどなたか名前が思い浮かばなかったのだが、「この声は大石泉だ」とすんなりと受け入れられた。
既存のアイドルで例えるなら「砕けた口調の八神マキノ」的な第一印象で、年齢に対してかなり落ち着いているように感じた。
やはり属性の近しいアイドルに寄るものなのだろうか、なんて思ったり。
さて、シンデレラガールズのアイドルにボイスが付くことでその後期待されることとは何だろうか?
ソロ曲がもらえるようになったり、中の人がラジオや配信番組やライブに出演したり、それはそれは多岐に渡る活動の広がりが考えられる。
その中でも特に大きいのはデレステ内での出番が大幅に増えることだ。
各種イベントへの参加であったり、それに伴ったユニット結成などでどんどん持ち歌が増えていく。
持ち歌が増えるということはライブへの参加のニーズが高まることをも意味し、担当プロデューサーたちにとってはメリットしかない。
そして今回大石泉にボイスが実装された。
つまりは彼女がこれまでに参加していたユニットで、彼女以外はボイスありアイドルだったユニットに一気にイベントからのユニット曲実装という気運が高まったことに他ならない。
過去individualsのイベントのためにユニットのフロントマンである早坂美玲にサプライズでボイスが実装されたことがあったが、その形式は前例がそれのみであり、正直この先期待できないので今回は除外する。
それでは以下に大石泉のボイス獲得により全員がボイスありになるユニット例を紹介し、今後の期待度などを語ってみたい。
1.『トロピカル決戦!ナターリアvs泉!』
2013年8月14日からモバゲー版『アイドルマスターシンデレラガールズ』(以下『モバマス』)開催された『第2回水着DEドリームLIVEフェスティバル』にて登場した水着デュオ。
バナナボートのナターリアVS.シャチバルーンの泉の対決ユニット。
水着前提のコンビであり、なんらかの夏企画での再登場やデレステ内でナターリアと泉による回顧はあるかもしれないが、ユニット曲までの発展は難しいだろう。
2.『ウサギの妖たち』
2021年9月30日からモバマスで開催された『LIVEツアーカーニバル 幻妖公演 霧の中の迷い子』にて登場した役柄ユニットで、安部菜々&藤原肇とのトリオ。
十五夜などの季節にちなんだ告知のバナーやデレステでお月見ルームテーマが新登場した際にはバナーとして使われるかもしれないが、同じくユニット曲までの発展は難しそう。
3.『ハッピーウェディングストーリー』
2020年6月10日からモバマスで開催された『雨と歌おう♪ドリームLIVEフェスティバル』に登場した姫川友紀とのブライダルデュオ。
『With Love』の歌唱ユニットである『Love Yell』のメンバーに姫川友紀がおり、結成前に泉にボイスが付いていればワンチャンあったかもしれない。
4.『花粉には勝たん…』
2021年2月28日からモバマスで開催された『第59回ドリームLIVEフェスティバル』に登場した夢見りあむとのデュオ。
花粉に悩むりあむに泉がのど飴をあげたりする一発ネタユニットかと思われたが、なんと現在デレステにて開催中のアタポンイベント『この恋の解を答えなさい』のイベントコミュにてこのユニットのオマージュと思われる2人でのやり取りがあった。
運営がこれでひとまずこのネタは終わりとするか、味を占めてここからまだ擦っていくかが注目される。
万が一ユニット曲が生まれるとすれば、花粉症治療関係の何かとシンデレラガールズがコラボした時だろう。
5.『エゴイスティック・セーラー』
モバマスにて2017年から4年連続で7~8月に登場した新田美波とのサマーデュオ。
メインモチーフとしては水着なのだが、人気上位アイドルである新田美波とのコンビであり、ユニット自体の人気も登場回数に顕著に表れている。
水着に限定しなくとも夏ユニットとしての需要は様々にありそうだ。
なんならユニット名を改名してでも始動しそうな気配すらある。
期待値は高い。
6.『シークレット{Cipher}.』
2019年1月5日からモバマスで開催された『第4回ドリームLIVEフェスティバル 新春SP』にて登場した鷺沢文香、神谷奈緒とのクールトリオ。
読みは「シークレットサイファー」だが、「.」までが正式な表記。
コンピューターの暗号世界の話を、文学的視点の文香とサブカル的視点の奈緒とともに楽しむ。
ユニットコンセプトがかなり高尚なもののためにどこまで応用が利くのかが焦点だが、総選挙上位常連の2人とのトリオだけに期待はしておきたい。
7.『ファタ・モルガーナ』
ニューウェーブと並んで泉の二枚看板ユニットとなっているのがこの『ファタ・モルガーナ』だ。
イタリア語で「蜃気楼」を意味し、魔女をコンセプトとした八神マキノと浅利七海とのクールトリオ。
ちなみに村松さくら擁する『スケルツォ・プリマヴェーラ』、土屋亜子擁する『ブエナ・スエルテ』とは姉妹ユニットにあたり、ニューウェーブからの派生ユニットと位置付けることもできる。
登場回数もニューウェーブに次ぐ頻度を誇り、ここまで紹介してきたユニットの中ではユニット曲実装に最も近いと思われる。
メンバーの八神マキノが所属する同じくトリオユニットの『ルビーカウンテス』との合同ユニットである『ファタ・アメティスタ』も存在し、いずれはそこまで辿り着く未来があるのかに注目したい。
さて今回7つのユニットを紹介した。
毎度実感することなのだが、1人のアイドルにボイスが付くことの恩恵がすごい。
一気に世界が、夢が、希望が広がる。
もしかするとこの『アイドルマスターシンデレラガールズ』というコンテンツの最大の延命策はボイスなしアイドルに声帯を実装することなのかもしれない、と思うほどだ。
この後は冒頭で触れたようにイヴ・サンタクロースのボイス実装を控えているが、それまで今回の大石泉のボイス実装という新たなソースコードがシンデレラガールズ世界全体に及ぼす影響を最前列で見守って行きたい。
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