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白菊ほたるの本当の強さをあなたはまだ知らないのかもしれない。

まずはこちらをご覧いただきたい。

ちなみに翌日の担当は茄子でした。

これは2024年3月7日に『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』(以下『デレステ』)の『デレぽ』『デレぽメモリアル』企画で投稿されたつぶやきである。
この投稿を読んで、あなたはどういった印象を持っただろうか。

1. 何も感じなかった、もしくは「ふーん」程度。
2. 「うんうん」と深く何度も頷いた。
3. 意外だった。
以上のどれかに当てはまったのではないだろうか。

1. だったあなたはほたる推しではないか、彼女に対してまだそこまで興味がないのだろう。
いや全然悪いことでもなんでもないし、責めてもいない。
他にもっと推しがいるというだけのことだ。
ここでこれ以上の言及はしない。

2. のあなた、立派なほたるPですね分かってますね(堅い握手)。
そうなんですよ、これぐらいのこと言ってのけるんですよね、「今の」ほたるなら!
旨い酒でも飲みつつ夜通し語り合いたいところですが、今回は涙を呑んでまたの機会にでも。

3. のあなた、そうでしたか、意外でしたか。
あなたはきっとデレステからのシンデレラガールズファンだったり、白菊ほたるへの造詣がまだそんなに深くないのでしょう。
いえいえ、決してマウントを取ってなどおりません。
今回のこの記事は、そんなあなたに向けてのものとなります。
さあ、今からいっしょに白菊ほたるへの理解を深めていきましょう!

さて、ではなぜほたるのあのコメントが意外に映ったのだろうか。

「これからも、いろんな場所で私を見つめてください。日常の中でも、ステージの上でも!」

一見何の変哲もないかもしれない。
だが違和感を持ったとするならば、それはあなたにある程度以上の知識に加え、しっかりとした文章読解力と気付く力があることを意味する。
そう。
あなたはこう感じたのではないか。
「あれ?ほたるってこんなこと言うキャラだったかな?」と。

そもそも『デレぽ』はいわゆるSNSであり、事務所内での交流や情報発信としてメインに使われているツールで、アイドルが単独でつぶやく方がずっと少ない。
そこでのほたるはいつもの、誰もが知っている白菊ほたるの姿のはずだ。
まさしく「白菊ほたる」のパブリックイメージ
常に周囲を気にして気を遣い、なんならビクビクおどおどしている。
そんな彼女からはかけ離れて見えたのではないだろうか。

ここでひとつお伝えしておきたいのは、白菊ほたるのパブリックイメージには大きな誤解が内包されているということだ。

白菊ほたるは弱くなんかない。

なんならメンタル全アイドル最強クラスまである。

白菊ほたるの経歴を思い出してみて欲しい。
彼女は類稀なる不幸・不運体質で、かつて所属していた事務所が少なくとも3度は倒産してしまっている。
それでも彼女はアイドル活動を諦めなかった。
周囲に迷惑をかけてしまうことに怯えながらも。
それは迷惑をかけてでもアイドルをやりたいのではなく、アイドルになってみんなを笑顔にして恩返しをしたいからだ。
それほどまでにほたるは「アイドル」を愛している。
だがまだだ。
まだこれは「大きな誤解」ではない。

白菊ほたるは「トップアイドル」を目指している。

どうしてもトップアイドルになりたいんです…! どんなに不幸でも!
私こんなに不幸体質ですけど…でも、ファンの人を幸せにしたいんです! だから、一緒に、トップアイドルに…!

この2枚はいずれもモバゲー版『アイドルマスターシンデレラガールズ』(以下『モバマス』)の親愛度MAX時の台詞である。
モバマスはすでにサービスを終了しており、公式サイトの『シンデレラライブラリー』でも残念ながらこういうところまではまだ網羅してくれていない(どこまでデータベース化する気があるのかは分からないが)。
そしてなぜこれらを紹介したかというと、デレステのレアカードではカット(変更)されているからだ。
つまりは新規ユーザーがこのエピソードを知ろうとすれば、誰かから聞くか自力で調べて辿り着くかしかない。

それはあまりに惜しい。
ほたるがトップアイドルを目指しているというのは、彼女の根幹を為す、いわば重要な「芯」の部分であると私は考えている。
想像するしかないが、デレステを立ち上げるにあたり、「白菊ほたる」というアイドルをより薄幸かつ繊細なキャラとして軌道修正したのかもしれない。
しかし、白菊ほたるをプロデュースする上で、いや、『アイドルマスターシンデレラガールズ』に関わる上で、どうしてもこのことを知っておいてもらいたかったので今回こうして記事にした次第だ。

これだけの初期からトップアイドルを目指す発言をしているアイドルは実は非常に少ない
今でこそそれを口癖のようにしている渋谷凛や北条加蓮でも最初はアイドルそのものに対して消極的だった。
白菊ほたるは違う。
ほたるはアイドルを愛し続け、トップアイドルを目指し続けている。

白菊ほたるこそ誰よりもアイドル愛が深く、貪欲でハングリーだ。


この記事を読み、彼女の本質を知っていただけたことと思う。
白菊ほたるは儚い徒花ではない。

白菊ほたるこそ、誰よりも雑草魂を持ったコンクリートを割って咲く華である。


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