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アズールブルーに魅せられて。

『アイドルマスターシンデレラガールズ』『アズールブルー』というユニットをご存知だろうか。
藤原肇綾瀬穂乃香水野翠からなるクールアイドルのみのトリオユニットだ。
「アズール」はフランス語で「コバルトブルー」を意味する。
「水色」は「ブルシエル」で、「紺色」なら「ブルマリン」。
日本のヲタク文化独特の外来語同士をキメラにする中二病心をくすぐるかっけーアレ。
「赤」で言うなら「ルージュレッド」であり、「黒」で言うなら「ノワールブラック」か。
まあ要するにめっちゃ青い
運営としてもクールユニットとしての面をものすごーくプッシュしているのが分かる。

年齢はそれぞれ肇が16歳、穂乃香が17歳、翠が18歳と1歳違い
過去3度モバゲー版『アイドルマスターシンデレラガールズ』(以下『モバマス』)にライバルユニットとして登場しているが、その全てのセンターを肇が務めている。
肇のみがボイスありアイドルであるからなのか、最年少の肇を左右からふたりが姉のように支えているコンセプトなのかは不明。
だが後者の理由の方がきっと大多数の方々が幸せになれることだろう。

このユニットを語る上でどうしても欠かせないキーワードが3つある。
それが「集中力」「向上心」「素」だ。
ではそのひとつひとつについて語っていこう。

「集中力」

肇は陶芸、穂乃香はバレエ、翠は弓道に打ち込んでいる。
過去においてはそちらがメインであったが、現在においてはアイドルこそが本業となりつつも、今なお切っても切れない重要な構成要素であることは間違いない。
陶芸もバレエも弓道も、指先の先の先まで神経を研ぎ澄ませることを要求される。
道は違えども3人はそのことをよく理解し、お互いをリスペクトし合っている。

自負と尊敬。

そこに必要なものこそが「集中力」だ。
一瞬の迷いが全てを台無しにしてしまう。
アイドルとて同じこと。
ステージの上で大勢の中でカメラに抜かれるのはほんの一瞬。
その時に最高の自分でいないとアピールになどなりはしない。
そしていつカメラに抜かれるか、どの瞬間が切り取られて使われるかは本人にも分からないのだ。
それこそ一瞬たりとも気が抜けはしない。

十全に活きるバックボーン。
断言。

「集中は得意です!」と自信を持って言い切れる。
そこに至るまでに一体どれほどの研鑽を積んだのか。
たった一言の裏側に、彼女たちの日々のたゆまぬ努力がにじみ出ている。
『アズールブルー』こそ集中力の権化である。

「向上心」

陶芸、バレエ、弓道。
それぞれが持つ下地がアイドルとしての強力な素養となっている。
彼女たちは過去に大きな挫折を経験している。
大好きで、生き甲斐で、自らの半身とも呼べる陶芸が、バレエが、弓道が嫌いになり、「もう二度とやりたくない」というところまで追い込まれた苦い思い出がある。
だから、折れない。
その大きな挫折を乗り越えた自信から生まれる芯の強さ
そんじょそこらのアイドルたちにはないブレなさがある。

説得力。

「あの時に比べたら」
確かな想いが彼女たちを突き動かす。

「素」

「内面」「素顔」などと言い換えてもいい。
3人のステージ上とはあまりにもギャップのある素の姿がなんとも魅力的なのだ。
モバマス以外にも『アズールブルー』は『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』『デレステ』)にも当然登場している。
営業コミュの『高みを目指すアズールブルー』や、イベント『ススメ!シンデレラロード 水野翠編』の第4話などがそれだ。
そこでの彼女たちを見ただろうか。
註:同一人物です。
アイドルとしてのあのクールでストイックな姿はどこへやら。
天然炸裂!
ツッコミ不在!

3人ともが丁寧口調ということもあり、これではまるでキュートお嬢様ユニットではないか。
なんだこのかわいい生き物たちは!

『アズールブルー』はシリアスクールユニットの皮を被った癒し系萌え萌えトリオだったんだよ!!

ΩΩΩ<な、なんだってー!?
ΩΩΩ<……いや、せやな。わかるわ。(解釈完全一致)
でっしゃろ!?

『デレぽ』より。

いや集中の仕方よ。
柳瀬美由紀「『アズールブルー』は天然だなー」
こんなんズルいわ。

……コホン。
ともかく。
「集中力」、「向上心」、そして「素」。
これらが揃ってこその完成された『アズールブルー』であり、その内のどれが欠けても『アズールブルー』たり得ない。

アズールブルー、お届け!

アイドルとしてのシリアスさも、年相応の少女たちとしてのかわいい姿も、ギャップがあるからこそどちらも楽しめる『アズールブルー』。
実に贅沢で欲張りで味わい深いユニットではないか。
こんな良い所取り全部盛りユニットはもっともっと知られて推されるべきだ。
我々ファンこそさらなる向上心を燃え上がらせてその魅力をアピールし続けていきましょうよ。

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