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『スバル』と『プロローグノーツ』に託す願い。

『アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ』(以下『デレステ』)のイベントLIVE Parade『スバル』が終了したので感想などを語ろうと思う。

参加メンバーは大石泉、水本ゆかり、乙倉悠貴、多田李衣菜、神谷奈緒
キュート2名、クール3名の2色ユニットで、ニット名は当初は伏せられていた。
センターは泉で、各所でリーダー的な役割を担っていた。
「泉のイベント再登場が早過ぎる」などの声も聞かれたが、『ワタシ御伽ばなシ』で古賀小春とライラが選出されていたことを鑑みれば、デレステ運営が残りのコンテンツ寿命を考えて新規ボイス獲得アイドルを積極的に使っていこうとしている姿勢は容易に看破できる。
きっとイヴ・サンタクロースのイベント再登場も遠からずあるに違いない。

キーアイテムとなっていたのは交換日記
泉は「小学生の頃に見たことある」と言っていたが、実際現実世界ではどうなのだろうか。
それこそ私の小学生時代などは全盛期だったが、今や小学生でもスマホを持っている御時世であり、全く想像が付かない。
そのレトロ感、アナログ感が逆に新鮮に映って局地的に流行ったりするのだろうか。
交換日記はコミュの中でメンバー同士を褒め合い、チームワークと自己肯定感を高めるために非常に役立っていた。
ティーンエイジャーである彼女たちにとってまさに新鮮に映って積極的に活用した結果生まれた思わぬ素敵な副産物であったのかもしれない。

「ダンスを憶えるのは得意だが実践は苦手」と反省する泉を、奈緒は地頭の良さこそを「素直で良い。周りの良いところを褒めて吸収できる」「ユニットの化学反応」と高く評価。
プロデューサーの存在にいち早く気付いた李衣菜を泉は「場馴れしている」「明るいムードメーカー」「周りをよく見ている」「さりげなくみんなのために何かをできる人」、と絶賛。
ここまで多田李衣菜のことを評価したのは泉が初めてはないだろうか。
今回17歳にしてメンバー最年長となった奈緒は悠貴から「頼れるセンパイ」と大きな信頼を寄せられる(実は李衣菜も同じく17歳なのだが、そのことについてはなぜか一切触れられていない)。
泉は「ユニットになれている実感」を得られた手応えを感じており、今回の経験が彼女たちの今後へとつながる得難いものであったことを物語っている。

ところで今回のイベントコミュはなにかと小ネタが利いていたと感じなかっただろうか。
たとえば「リーナイヤーは地獄耳」

「ダサい」とか言っちゃいけません!

元ネタは『デビルマンのうた』なのだが、どうして17歳である李衣菜が知っているのか疑問だ。
ロックだな!(便利過ぎる言葉)

ゆかりの場合で言うと、帰りのロケバスでぐっすりなのは『ノーブルセレブリティ』『フェスタ・フェリーチェ』などでなにかとかかわりの深い西園寺琴歌とのシンクロオマージュネタだし、

ふんす!→すやー。

「魔法のフルート」を演奏するもその場にいる全員揃って眠ってしまうのは、デレステのアイドルトピックスの自身のウワサ①の実証だったりする。

ウワサは現在進行系で真実だった!

あと奈緒の「トワスカ聴いて寝るっ」なんて日記もあったりして、様々な形で楽しませてくれたのは実に嬉しかった。
あー、でもアレはいただけなかったかなー。

お馴染み真っ赤なPカー。

後ろに4人!?
助手席は誰だったの!?
最年少の悠貴?センターの泉?お嬢様のゆかり!?
気になるーっ!!

脱線はこれぐらいにして。
今回特に成長を見せたのは、泉とゆかりの二人だったように思う。
泉は宇宙博物館に行くことになって予習をするも「こういうところが堅いのかな?」と自省するも、後に遊園地に行くことになった時には彼女のその予習がとても役に立つことになった。
夕方以降の入園料金が格安になることを知れたことも大きかったが、『スバル』の曲の解釈のために必要だった「切なさ」を理解するためには「切ない夜空」を全員で体験することは必要不可欠だった。
そしてゆかりは非常に活動的になった
本人は「すこし」などと謙遜していたが、すっかりお姉さんキャラにも目覚め、ウォータースライダーで目を回していたかつての姿はどこへやら、今や立派なジェットコースタージャンキーに。

SSR[太陽より熱く ! ]中野有香(特訓前)より。

五十嵐響子とのジェットコースターデートコミュお待ちしております。
……あ!李衣菜に「あぁっ、李衣菜様っ……!」なんて心酔している生徒がラストに登場してましたね。
いつの間に李衣菜おまえそんな存在に。
もしかしてもうにわかロッカーは卒業していたのか?
これを考慮するなら李衣菜の成長も著しいな(思わず目頭を押さえる)。

『スバル』の元となった「すばる」は泉たちと同じくらいの若い星団であり、いわば「星々のユニット」だという。
今回のイベントのテーマのひとつは「青春」で、エンディングにおいてプロモーションイベントで色んな学校を周ることにもつながっている。
そういえば泉と悠貴もすっかり打ち解けて仲良くなっていたなあ。
泉は『この恋の解を答えなさい』では久川颯と仲良くなり、今度は悠貴とも仲良くなって両手にSola-iris。
まったく罪な女だぜ。
そんなふたりが泉を取り合う妄想ネタをポストしたら嬉しいことにウケたので気を良くしてそれをSS化したりしたのも個人的にいい思い出になったイベントだった。→『大石泉史上最大の難問(暫定)』(宣伝)

元ポストがこちら。

私ってばTwitter(X)芸人みたいに思われてるフシがありますけど、元々は小説家志望の長文書きなんですよ。
『デレラジ☆』のOPドラマ台本投稿なんかもそちらが源流。
え?誰もおまえのことなんて訊いてない?これは失敬。

ユニット名が『プロローグノーツ』であることが明らかにされたのはイベントコミュの5話。
実はイベントコミュを溜めて一気に読もうと思っていたらデレステのMVのラストでネタバレを食らってしまったのはご愛嬌。

プロデューサーは「仲間を尊敬すること、互いの心のうちを知っていくこと。ひとつの目標に向かって協力して挑んでいくこと。アイドルユニットとして、その純粋な輝きを、そんなキラキラした日々を、いつまでも忘れないでほしい」との想いを込めて命名したとのこと。
「プロローグノーツ」は2冊目の交換日記だった。
エンディングコミュのタイトルは「新たなプロローグ」
泉はその最後でこう締め括る。
「星座を紡いでいく、始まりの1ページ……。『プロローグノーツ』の『スバル』」と。

信じてもいいのだろうか。
その未来を。
その可能性を。
みなさんご存知のようにデレステは縮小運営が始まっている。
その「始まり」は。
その「新たなプロローグ」は。
このコミュだけでなく、デレステにも、『アイドルマスターシンデレラガールズ』にも期待してもいいのだろうか。
いや、期待するしかない。
信じるしかない。
期待させてくれ。
信じさせてくれ。
『スバル』よ。
『プロローグノーツ』よ。

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