12年ぶりのまどマギ再視聴でめちゃくちゃ感動した話



当時ニコ動で1回だけ見たまどマギを12年ぶりに周回したら、メッセージ性が強すぎてめちゃくちゃ感動して泣いてしまった話をしたい。

最終話、円環の理と化したまどかがほむらを抱きしめながら、「今のわたしだから、あなたのすべてがわかる」と優しく語りかけたシーンで目頭が熱くなり、涙腺が崩壊した。

例えば成長したら「火垂るの墓」から受ける印象がずいぶん変わってしまうように。
成長するにつれ、私たちは視野を広げ、より深く物事を考え、本質を理解できるようになる。
12年前の私はまどマギに対して「うわ! えぐっ! やば! めっちゃ鬱! 最終回神! めっちゃ感動する!」くらいのとても浅い感情しか抱いていなかったように思う。
でも今年になって「ハケンアニメ!」の実写映画が公開され、まどマギの存在を思い出し、アニメを見返したら、言葉にならないくらいの感動があった。

ほむらは中盤までは何を考えているかわからない悪役ポジションのキャラクターだった。彼女の願いはたたひとつ。まどかを助けたい。純粋な自己犠牲精神と献身の塊であるにも関わらず、さやかや杏子やまみからは自分たちの邪魔をしようとしていると誤解されている。
そんなほむらに円環の理となったまどかは優しく語りかける。今まで見えなかったもの、理解できなかったもの、消え去ってしまった過去と真実を知ったことで、ほむらがどれだけ自分を大切に思ってくれていたか、頑張ってくれたかがわかったと。

こんなの、普通に泣いちゃうよ!!!!!!


大好きな人が自分を本当に理解してくれて、受け入れてくれて、「最高の友達だよ」と言ってくれた。あの瞬間にほむらの苦しみも嘆きも全部が報われたんだなあと思うと、涙腺崩壊不可避だった。
唐突な自分語りをすると、私は今年大好きな人と結婚する。
彼は私にとってソウルメイトであり、親友であり、魅力的な異性であり、最高のパートナーだ。
でも彼が私を生涯の伴侶として選んでくれたのは、私が今の私だからだと思っている。
これまでの人生で様々なことを経験し、学習し、成熟した私を彼はリスペクトし、信頼し、愛してくれている。
その逆もまた然りです。彼は「昔の俺だったら、好きになってもらえてないと思う」と言う。
私たちは幸せなことにお互いにとって最善のタイミングで出会い、一度も喧嘩をすることなく、お互いの苦しかった過去や今現在抱えている問題を受け入れ、寄り添い合い、交際一周年を迎えようとしている。
今の私だから大好きな彼が苦しいときは手を差し伸べ、励ますことができる。
今の彼だから私が苦しいときは、そばにいて心を尽くしてくれる。
お互いがお互いを信じている限り、この関係は崩れないと思う。
相手の心のうちを知ることは不可能だからこそ、いつでも見えているものがすべてではないということを改めてほむらに教えてもらった。そんな2023年8月だった。




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