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国際医療福祉大医学部・不合格体験記

・嗚呼無常かな


こんばんは。木村です。新年早速、国福一次不合格という大滑り。大変残念で仕方がなく、猛反省しております。完敗です。実力も足りなければ気持ちでも負けておりました。

世界最速の国福不合格体験記(?)ということで、試験の雰囲気や出来の感触を書きます。

先に木村の簡単な経歴を書きます。東京の中高一貫校卒業後、関西の旧帝大理系卒。高卒6年目です。全統で英数理の順に68,63,70くらいで総合67-68くらい。国福は稀にA,常はB-C判定。共通テスト88%で国立前期は福島医大に出願予定です。


・出願

1/3に出願しました。直前ですね。私立は何校も乱れ打ちとできないので、直前まで悩みました。
出願の際には経歴と自己アピール書みたいなのを書かされました。高校時代と大学時代に部活でタイトルを取ったり、研究で論文を出したりしたのでその辺を無難に書きました。志望理由書はあまり自分を売り過ぎず、大学の建学精神を踏まえて950字程度で書きました。あの時間なんだったんだ。

・試験内容

【化学】
・小問集合
・ケテラーの三角形とマリケンの電気陰性度
読めばわかるようにはなっている。
・窒素15族の無機
オストワルト法など。
・芳香族有機
マジで普通の有機。

【物理】
・小問
原子の可視光線の波長計算。ほかは覚えてない。
・リング面内の小球の運動
原点を中心とするリングがあり、リングは固定。小物体をリングの半径上で位置を変えて射出し、運動を考察する。計算がしんどい。
・光
逃げ水がテーマ。典型と言えば典型の全反射問題。計算がしんどい。2
・ピストンつきの熱力学
容器を三分割し、等温や断熱で圧縮する。計算がしんどい。3

【数学】
・小問
かなり易しかった。数列の計算で0を入れなければならなくて困惑した。
・整数
ガウス。書き出せば当たる感じ。
・ベクトル
オーソドックスな四面体の空間ベクトル。
・微積
log4x/x^0.5 の微分や回転体の積分。

【英語】
文法3題、長文2題。いつも通り。

・試験の展開と感触

【理科】
物理化学選択。最初の最初なのでガチガチに緊張する。
物理と化学を3分くらいで全体見て、物理がヤバそうなことに気付く。
化学が比較的楽そうなので、有機を10分で終わらせる。小問と無機の知識問題を潰し、大問2の理論だけ残す。
物理に戻り、小問集合。小問は去年より易しく、全問自信を持って解答する。力学へ移るが、3問目以降進まない。かなり時間を使い、20分弱溶かす。光は捨てとみて最初だけ埋める。熱力学は時間を使えば大丈夫そうなので、後に回す。化学へ戻り、大問2の理論と無機の計算を合わせに行く。この時点で残り25分程度。力学に沼ってしまい厳しい展開。残り20分で熱力学を合わせに行くが、計算ミスを連発し解答が選べない。小問後ろ3問残して切り上げ。物理は21/28,化学は35/38を解いて解答。わからない問題は3をぬって終了。感触は物理が55,化学が85で130-140/200くらい。休憩時間中に計算した電気陰性度が当たってることを確認し、一安心。

追記(1/22):マシュマロのメッセージから、化学はほぼ満点でなければならないことを知りました。

【数学】
理科で足が残ったので、数学に勝負がかかると感じてガチガチに緊張する。試験開始後、明らかに簡単なことに気付き物凄く焦る。1問目からかなり慎重に解き始める。小問集合はすべて取り切り順調。しかし数列で0を入れないと答えが合わず、どうにもおかしいと首をかしげ時間を消費。答えはどうやってもそうとしかならないので、しぶしぶ0を塗り終わる。
大問2へ。見慣れない設定だが、やっていけばわかるようになる。最後の1問だけ答えられず、次へ。大問3、空間ベクトル。ただの計算問題で、順調に進む。途中ベクトルの係数が合わず、かなり焦り一旦中止。
最後の大問4へ。微積は非常に単純な関数と設定。√xが入るので慎重に進め、最後の求積を残してタイマーを見るとあと25分もある。体積の積分をするのが先手と考えて、積分にかかる。置換積分を思いつくのに手間取り、(大馬鹿)時間はかかったが最後の体積まで合わせる。残り15分。
空間ベクトルの計算をやり直して何とか答え切る。最後の2問は四面体の体積で、図面に起こしてみるが…わからない。図でわからなければ法線ベクトルを引いて高さを出すしかないが、時間対効果が悪すぎるなと思いながら試験終了。
6割5分で合格が見えてくると知っていたので、最後まで深追いせず、できるところを埋めていけば大丈夫と思っていたのだが…思い返すと設問が簡単なため、最後まで埋める必要があったのではないか。感触は120/150程度。

1/22追記:マシュマロのメッセージから、数列は0がやはり入らず、計算ミズと思われる。これでは受かりようもない。

【英語】
まず後2つの長文から進める。一つはクジラのガンについて、もう一つは地球の誕生について。語彙が難しいとか、結構選びにくさを感じながらもある程度自信を持って解答する。問題は前半。文法、整序…わからない。まずいと思うがわからないものはわからないし仕方がない。大体国福の英語は分からないのが常なのである。試験終了し、感触は後半がうまくいき、前半も半分は当たるとみて120/200程度。

・点数の見積もりと合否予想

全体で370/550程度と予想。過去問の出来からすると英語がかなり悪く、理科も物理が伸びなくてイマイチな出来なのだが、得点調整の疑い等ネットに書けないような事情も鑑みると例年なら一次はまず通ったと確信。数学も易しいが結局あまりボーダーは変わらないはず…と思い込み、英語も結局みんなあまりできていないと思い込み、気分良く二日後の東北医科薬科の受験に望んだ。

・結果

書くまでもなく不合格である。かなり合格を確信していたので、本当に本当に大馬鹿野郎ということになる。

・敗因分析

英語。ゴリゴリに英語で勝負がついたので、前半の文法のイマイチな出来で落ちたのは間違いない。次点に数学。6割5分で良いイメージに引っ張られて、急いで最後まで合わせる意識を持てず、ゆっくり進めてしまった。大問1と4を取り切った時点で例年なら中々良いのだが、大問2と3についても最後まで合わせなければいけなかったし、合わせられなかったのではなく甘えによってできなかった。(勿論それ含めて実力)
理科については受験生の平均はあると思ったが、どうか。開示されないので何とも言えないが、物理は力学でも光でもなく熱力学に時間使って丁寧に合わせなければいけなかった。
試験展開が非常にまずく、合格平均ではなく最低点を目指して最低限の点数は取れたと試験中に錯覚し、安心してしまった。「まあこれくらいで受かるだろう」という甘えが敗因であり、本当に反省するしかない。

・どう修正するか

当たり前なのだがボーダーの1割上を目指した試験展開をするべきというのは痛感した。それに加えて、以下の4点を中心に勉強法を見直す。

①時間を計測し、正確な演習を行う
木村の本当の悪癖なのだが、二次試験の準備については時間を区切って勉強することがほとんどない。そういう勉強法はありなのだが、やはり目標時間内に計算して合わせる練習も当然必要である。

②英文法を勉強する
木村は再受験を開始してから英語を勉強したことがない。成績を見ればわかるように、数学があまりにも出来ないので英語を勉強する余裕が無かったのである。しかし、いよいよそうも言っていられず、勉強を始めなければいけない。

③試験本番に即した勉強をする
本当にこれもあり得ない話なのだが、試験本番と同じように勉強する必要がある。毎日朝から数学→午後に理科というルーティンだったのだが、国福は真逆である。また、共通テストで二次形式(といってもマークだが…)の勉強が抜けていたのもある。

④甘えを捨てる
昭和的精神論で情けないのだが、間違いなくこれに尽きるのではないか。共通テストではなかなかの成功を収め、これまでの模擬試験も国公立はA判定が多く、国福も悪くない判定を取っていた。「なんだ、意外と半年で受かっちゃうんだな」と自分のなかでタカを括っていたし、特に国福は過去問の出来が良かったので落ちるとは試験前も想像していなかった。そういう真剣味のなさがまずかったのだろう。23歳にもなって情けない。大反省である。

まとめ

ということで、国福の不合格体験記でした。

あえて何度も書くことで恥をかこうと思いますが、落ちるとはよにも思いませんでした。共通テスト後に重い一撃を食らいましたが、悪い点が噴出してきたので、それに六万円払ったと考えるほかありません。

とにかく必死で残りやります。インターネットに蔓延るルサンチマンに満ちた傷の舐め合いは不要。本当に頑張りますので、これからも応援よろしくお願いします。

おまけ:多浪差別はあるのか?

元々国福は公平だと見聞きしていたので無いと思いますが、多浪や再受験生で合格された方はあまり見ませんでした。エックスを見ていても、実際のところ良く分かりませんし、ずっとわからないことだと思います。

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