【新型コロナの嘘】#29 推進本「新型コロナワクチン本当の真実」を読み解く
宮坂昌之著『新型コロナワクチン本当の「真実」』を読んでみた。以下にその感想及び考察を記す。(Amazonブックレビューにも投稿したものです)
この本は、ワクチン接種を大前提とした、それ以外の意見を潰していく構造で成り立ったワクチン推進本です。したがって、ワクチンの善悪、メリットとデメリットを並べて比較検討するような本ではない。世に出た「ワクチン反対本」に対するアンチテーゼという位置付けになろうかと思う。
まず、読んで一番に思ったのは、宮坂氏は、常に公的データのみで話を進めて行くので、この方は実際の治療や診察に関わったことがない、臨床経験が圧倒的に不足している方だなと思った。
そして、そのデータもアメリカCDCや製薬会社、WHOなどのものが多く、論文の選択も恣意的であり、自分にとって都合の良い論文をつまみ食いしているなと感じた。
目次だけ見ると、ワクチンについて客観的な考察があるのかな? と思ってしまうが、いわゆるワクチン反対派の意見を考察する際に(近藤誠氏、内海聡氏など)、ある特定の見解の違いだけをことさら大きく取り上げ、「免疫学の第一人者」として「基本がなっていない」と論破しているように見えるが、近藤氏や内海氏が問題にしているもっとも大きな論点(アジュバントの危険性、ワクチンの負の歴史など)に対する答えにはなっていない。本書には、彼らの記述と回答のカテゴリーのズレが明確になっていた。
そして、新型コロナウイルスの感染対策、ワクチンのデメリットを考察する上で、以下の問題に全く触れられていない
・PCR検査の精度問題、陽性者が感染者になっている問題
・特に日本において、感染率・死亡率とも異常に少ない問題
・重症者・死亡者のほとんどが80歳以上の高齢者、基礎疾患のある者である問題
・ワクチンの副反応について、アナフィキラシーだけをことさら大きく扱い、子宮頸がん(HPV)ワクチンに見られた身体麻痺・痙攣などの症状や今回のワクチンに見られる接種者の再感染や接種者からの伝播感染
そして、将来的に身体の遺伝子に異常をきたす可能性について、ゼロではないがと言いながらも、別のフェーズでは「あり得ない」と言ってみたり、リンパ管に入るから大丈夫、樹状細胞でやりとりをするから大丈夫、m RNAもそれを包む脂質も、必ず分解される、無害と言い切っているが、ある論文のデータだけで言い切るのはいかがなものか? と感じてしまった。当たり前のことだが、薬やワクチンを評価する際、実施前の理論上のメカニズムだけでは不十分で、実施中、実施後の悪影響(今回は治験なのだからなおさら)を真摯に受け止めることが必要だ。
ワクチンを不安に思う方、ワクチンで被害を受けた方に対する誠実さに欠けると思った。
一番気になったのは、ワクチンが最良の抗体形成と譲らず、自然につく抗体を「弱い」と断言しているが、そのエビデンスが一切示されていない。
正直、この本を読んで、「やっぱりワクチン打とう」と思う人はかなり少数なのではないか?とさえ感じてしまう。
最後に、宮坂氏の息子さんは、今回のワクチン接種によって亡くなっているが、そのことについて、もう一つのベストセラーの著者、中村篤史医師が次のように言っているので、これを締め括りとする。
ワクチンデトックスの研究 (中村篤史 2021/8/25)
https://note.com/nakamuraclinic/n/n924dfd6c200c(←削除されています)
http://www.asyura2.com/21/iryo7/msg/275.html?fbclid=IwAR2othJNsEuWPzVdBJfylIqTQjK57kdEPHKMMPBlUmjS521yln8CTAWCeJw(今回の引用元)
大阪大学名誉教授の宮坂昌之先生は、コロナ禍当初は「ワクチンを打たない」と言っていた。
しかし、今年になって一転、「ワクチンを打たないチョイスはない」と推進派に舵を切った。
その宮坂先生のご子息である宮坂祐氏(45歳)が、コロナワクチン接種後にくも膜下出血を起こし、8月20日死亡した。
祐氏は高血圧の既往があったものの基本的に健康体で、毎日精力的に仕事をされていた。普通、健康な45歳男性がいきなりくも膜下出血を発症することはない。何らかの原因があったに違いない。当然、疑われるのはコロナワクチンとの因果関係である。
「重篤な副反応リスクは100万回に数回程度」としていたが、他ならぬ自分の子供がこの「100万回に数回」に当たってしまった。宮坂先生の心痛は察するに余りある。
恐らく、コロナ禍当初の認識「コロナワクチンは打たない」のままでいれば、他ならぬ息子にワクチンを打たせることもなかっただろう。結果、学問的変節のために我が子を失う悲劇からも免れていたのではないか。
祐氏は僕と同世代である。過去のツイッターを見ると、我が子の誕生を喜ぶ投稿が見られる。本人自身、まさかワクチンで死ぬとは思ってもいなかっただろう。
僕の任務は、ワクチンの危険性を広く知らしめ、人々をこのワクチンから遠ざけることである。そして、こういう悲劇をひとつでも減らしたい。
さて、いわば、我が子をワクチンに殺されたと言っても過言ではない宮坂先生である。あまりのショックで、学者として立ち直れないのではないか。少なくとも、もはやこのワクチンを擁護することはできないだろう。そう思っていたが、フェイスブックにこのような投稿をしておられた。
宮坂昌之 8月22日
東京都の一ヶ月の調査で「コロナ死者96人の7割がワクチン未接種 2回目接種は2%」とのこと。ワクチンはデルタ株になっても強い重症化予防効果を示していますよ。
反ワクチンの一般の方々、内海聡氏、高橋徳市、宮沢孝幸氏を含むE専門家の方々、これに対してどう発言するのでしょうか。まさか、効果が強いが毒だなどと言うのではないでしょうね。
」
息子の死亡からわずか2日後の投稿であることに注目したい。子供をワクチンで失っても1ミリたりとも凹んでません、という宣言のようだ。
一体どういう気持ちでおられるのだろう?
鉄のメンタルをお持ちなのかもしれない。「確かに息子はワクチンが原因で死んだが、やはり、ワクチンの接種を推奨することは間違っていない。私事と、学者としての主張は混同しない」というような。あるいは、
「そもそも息子はワクチンで死んでいない。たまたまワクチン接種後にくも膜下出血を起こしただけ」という認識なのかもしれない。
どちらであれ、僕は宮坂先生のようにはなれない、と思った。ワクチン接種とくも膜下出血には時間の前後関係だけで因果関係があったわけではない、とはとても思えなし、息子を失ってなお、こんな殺人ワクチンを推奨し続ける人間の底意が知れない。
同世代ということもあって、泉下の人となった息子さんの気持ちを思う。祐氏にとって、どんなお父さんだったのかな。偉大な研究者で、誇らしい存在だったかな。「くも膜下出血になってしまってごめん。お父さんの学問的主張を危うくしてしまって」と、死んだこと自体を父に申し訳なく思っていたりしないかな。
いや、とにかく、この宮坂先生の投稿が、僕には衝撃だったのよ。息子さんを亡くしたことに対して、ではなくて、息子の死亡のショックが冷めやらぬうちに「反ワクチンがどうのこうの」とくだらない投稿をする、その感性が。 (以下略)
あとはご自分で判断ください。
自然免疫アドバイザー
減断薬カウンセラー
精神保健福祉士
永野哲嗣
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