発達障害児の育児、と、仕事
今回は、障害児育児のしんどさからどう抜け出したかを振り返ってみようと思います。
息子は発達障害を持っており、学童期の頃は本当に育児が大変でした。どれほど大変だったかは、一晩かかるので割愛します(笑)。
ただ、どのぐらい切羽詰まっていたかと言うと、当時、悩ましい現状を変えたい一心で、ひたすら文献を読み、「発達障害児 対応」とネット検索していました。そうすると、検索エンジンのアルゴリズムにより、
「ありのままでいい」「障害は個性」「子どもの育ちは母次第」
といったフレーズが目に入ります。悪気はないしむしろ見方して下さる言葉なのですが、「でしょうねおめでとうさようなら」と早口で言いながらスクロールするくらいには、ピリついていました。
実際、通院や療育は日中に行われ、予約も取りにくい状況でした。送迎は親が行うので、時間的拘束はほぼ終日で、自分の時間は皆無でした。先日、高齢の父のデイサービスに車で迎えが来ると知り、複雑な気持ちになりました。同じ福祉の領域なんですけどね~。
1年ほど前、ネットを使って自宅で仕事ができることを知りました。いろいろなご縁があり、その仕事のうちのひとつ、「オンライン秘書」という仕事を始めました。ご依頼の内容はまちまちですが、好きな時間に作業をし、決められた期限までに仕事を終えるスタイルの、そんな小さな仕事から始めました。
この、育児以外の時間が確保できると、心の持ち方が変わってきた気がします。
私の場合、「趣味」だと子供に何かあればすぐに譲ってしまいがちですが、「仕事」となるとお金をもらっている以上、時間を捻出し集中して作業をすることとなります。すると、無心になり、心を子どもから心理的に離すことができる。結果、笑顔で過ごせる時間が増え、子どもとの時間も豊かになり、良い循環が生まれ…。
自宅で仕事をすることで物理的には子どもとの距離は近いまま、心理的には距離を置けるこのオンライン秘書という仕事は、私にとってまさにベストな選択でした。
また、言葉を選ぶ内容となりますが、発達障害のお子さんを持つパートナーの方も当事者であることが多いと感じています。我が家の場合、子どもと夫の相性が悪く、それがもとで離婚しました。経済力は、人生の選択肢を増やすためにも役立つと思っています。
私の場合、「オンライン秘書」という仕事を通じて、自分の時間を確保することができました。それは、障害を持つ子どもの母親である私が、自分自身も大切にすることに繋がり、育児のしんどさから解放される一つのきっかけだったかと思います。
育児と仕事の両立は確かに大変ですが、介護や育児といった移動範囲に拘束がある場合、相性の良い働き方だと思います。あなたも、自分に合った働き方を見つけて、毎日をもっと楽しく、充実したものにしてみませんか?あなたが夢中になれるものを見つけることで、より豊かな日々を送れるよう、心から願っています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?