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【卒業生の今】稲村ほのかさん:同じ目線で寄り添い心を通わす「自分らしさをみつけてほしい」〜後編〜

皆さん、こんにちは🍂インターンの菅野ひかるです。

今回は前編に引き続き、2015年〜2021年度まで年間プログラムに参加されていた稲村ほのかさんのインタビュー記事をお届けします!

〜前編より〜
東北未来リーダーズサミット2013への参加を通じて、「ビヨンドトゥモローを自分の居場所にしていきたい」と感じた稲村さん。その後、どのようにビヨンドトゥモローの活動に参加されてきたのでしょうか。

後半では、稲村さんが年間プログラムに参加される中で感じた想いや経験などに焦点を当てて記事をお送りしていきます。

※この記事ではビヨンドトゥモローが提供する年間プログラムを修了した学生を卒業生とし、彼らのその後の活動をお伝えしています。


1. ビヨンドトゥモローの活動を通して

アジアサマー・プログラム2016

ービヨンドトゥモローの様々なプログラムに参加されたと思いますが、特に印象に残っていることは何ですか?

高校3年生の時に参加した韓国で開催された海外研修が特に印象に残っています。
各グループになってディスカッションを行ったのですが、当時のグループ分けでは班のメンバーの半分がビヨンドトゥモローの学生、そしてもう半分が韓国の学生という人数構成でした。

当時それまで韓国の学生さんと関わる機会があまりなかったのですが、韓国と日本の関係はメディアの影響が強いだけで、一人ひとりと向き合う中で日本が好きな子も沢山いるんだなと感じました。

また北朝鮮から脱北した経験がある学生さんにもお話を聞く機会があったのも印象的でした。学生さんたちの発表の中で、北朝鮮の子どもたちの夢のベスト3の中に兵隊や密輸業者が入っていて、子どもたちが望んでいるわけではないのに夢を見られるものすら狭められてしまうんだなと感じました。

日韓に共通する社会課題についての提言発表の様子

ープログラムの参加を重ねる中で、活動に対する向き合い方の変化を感じたり、特に学びが深まったりした経験はありましたか?

当時は、毎回のプログラムでとても緊張をしていたことを覚えています。

サミットに参加した夜にお台場にある観覧車に班のメンバーとともに乗って帰って来るという企画がありました。リーダーを担当していましたが、メンバーの引率をしなければならないということは当日に知ったんです(笑)。

そういった臨機応変に対応する必要がある場面を経験したり、ディスカッションや提言作成を行ったりする中でリーダーとしての自信をなくしている時期もありました。

リーダーという言葉を聞くと、周りのメンバーを強く引っ張っていくイメージを抱く人が多いと思います。私の中でのリーダー像は、寄り添いながら横を一緒に歩いていくというイメージを持っていました。

でも、大きい声を出して注意をしたり、強く発言をしたり出来ない、そしてそういった態度で周りと接したくないと感じていたのですが、周りの人たちと比べて自分はリーダーで良いのだろうかと感じたことはありました。

3月オリエンテーション・プログラム2017

ーそういった葛藤を抱えながら、どのように気持ちを整理していかれたんですか?

プログラムの回数を重ねる中で毎回グループの子たちが付いてきてくれて、自分なりのリーダーシップの形があるんだと感じるようになりました。

お台場に行った際にグループの後輩たちが、先輩だけど親しみのある「ほのちゃん先輩」というあだ名を付けてくれてくれたんです。

後輩たちがとても懐いてくれて、3日間本当に楽しかったし、自分なりにリーダーとして周りを引っ張ることができるようようになりました。

その後もいろんな活動でリーダーを経験する中で、後輩から「ほのかさんはグイグイ周りを引っ張っていくリーダーではないけれど、気が付かないうちにいつも軌道修正をしてくれる」という言葉をかけてもらいました。

その言葉を聞いて「"私には私なりのやり方があるんだ" "それぞれにその人のデザインがある。だからこそ、それを活かして頑張ればいいだけで他の人みたいになろうとしなくていいんだな"」と思えるようになりました。

米国サマープログラム2017

ー幅広い活動をされてきた稲村さんですが、ビヨンドトゥモローで出会った仲間との関係性はどのように深まっていったんですか?

切磋琢磨するお互いがリーダーになれるような存在の子がいて、学生時代は年に何回も会っていたり、深い話や社会問題についてお話ししていたりするメンバーで、いつもお互いエネルギーをもらって帰るみたいな関係性の仲間がいます。

あとはふと仲間を思い出して何をしているかなと思ったら、いろんな子に定期的に連絡してみたり、相手から連絡してくれたりすることもあります。

相手を励まそうと思って会いに行ったら、自分が励まされることも…(笑)。

そういった仲間の一人ひとりの存在が自分にとって常に大きな存在だなと思います。自分も頑張らなきゃって思わされるし、味方が常にいるっていう感覚もあって不思議な感じですね(笑)。

2. 高校生へのメッセージ

高校時代にビヨンドトゥモローの活動に参加する稲村さん

ー最後にこの記事を読んでくれる高校生にメッセージをお願いします!

今できることにどんどん挑戦してほしいなと思っています。年齢を重ねるたびに、将来やりたいことを考えるたびに新しい場所や方向へ向かうのにより大きな勇気が必要になってくるなと感じています。

高校で留学を決断した際は素直な気持ちで挑んでいましたが、大学での留学を決めた際は就職活動の時期と重なるという現実的な側面にぶつかったり。

社会人の今もいつか海外に留学をしようという気持ちはあるけれど、それをどのように具体化していくか考えるようになったり…。留学に限らず高校生だからこそ、今できることがあると思います!

また、私が以前その当時やりたいことを実際に形にするかどうか迷っていた時にもらったメッセージがあります。「今行動を起こさなかったことは、来年もっと行動を起こせなくなる」という言葉です。

確かに今年出来ていないことは必ずしも来年出来ているとは限らないなとハッとさせられました。若いというのはある意味挑戦するためのハードルは低いというか…やり直しがいつでも効くんじゃないかなと思っています。

だからこそ、チャンスが巡ってきた時は必ず掴んでほしいです!

<ビヨンドトゥモローについては以下より詳細をご覧いただけます>

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