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#40 幸せの裏で誰かの汗と涙が流れている

はじめに


前日、私達の周りにはありがたいことで溢れていると下記noteで書いた。


この記事を書いた後、4年前の出来事を思い出した。

4年前に沖縄を襲った大型台風

2018年9月29日未明

大型で非常に強い台風第24号(チャーミー)が沖縄に上陸した。


台風24号は猛烈に強い上に動きがとても遅く、沖縄本島は丸一日暴風域となった


29日の午後、我が家を含む周辺地域が停電した。我が家の集合住宅は停電すると水道も止まるので、停電と断水は同時に起こった


その日は冷蔵庫にある物とレトルトカレーやカップラーメンでどうにか凌いだ。


懐中電灯や電池、ロウソク、ラジオは毎度の台風対策で常備しているので、すぐ対応できた


翌30日午後にようやく暴風域から抜けた。しかし、問題は台風が去った後だった。


大型台風の爪痕



いつもは一日経つと電気水道が復旧するが、一刻に復旧しない。


どうやら中北部を中心に沖縄県内の多くが停電し、復旧にかなり時間を要しているようだった


冷蔵冷凍食品は停電が復旧した妹家族の冷蔵庫に一時保管して腐敗は免れた。


しかし、水が出ず電子レンジは使えないので自炊ができず、レトルト食品やカップラーメン、出来合いの惣菜しか食べられる物はなかった。しかもそれら食品は前日にほとんど平らげてしまった


それら食料品や電灯の電池、ロウソクを買おうと近所のスーパーに行くも、スーパーやコンビニも停電してて軒並み全滅だった


車を走らせ、隣町のスーパーに向かうが、向かう先々の信号は全て消え、全く機能してなかった。


信号が機能しない十字路を車で通るのはとても怖かった。互いの車が譲り合いながらも、何とか目的地のスーパーに着いた


スーパーの店員さんの尽力を目の当たりにして


スーパーは開いてた。「良かったあ」と思いながら店内を入ると、様子がおかしかった。店内は暗くて空気がモワッとしている。


このスーパーも停電していたが、それにも関わらず営業していたのだ。


停電しているので、生鮮食品や冷蔵冷凍食品は販売できない。なので、カップラーメンなど常温保管できる商品のみ販売していた。


停電で不便を強いられる中、お客さんの為に商品を補充したり、会計をする店員さんの姿がそこにはあった。


その光景を見て胸の内から何か込み上げるものがあり、涙が出そうになった。

エアコンが効かず、暑い思いをしながら作業しているであろう。
店内さんの自宅も恐らく停電していて、生活に不便しているであろう。


それにも関わらず、少しでもお客さんが商品を購入できるように店員さん一人ひとりが尽力している姿があった。


私達が幸せなのは誰かが尽力しているおかげ


彼らの姿を見て、こう思った


汗水流して働いてる人達がいるおかげで、私達は幸せに日常生活を送ることができている


中には仕事が上手くいかず苦しい思いをし、時には涙を流す人達もいるかもしれない


私達の幸せの裏で、誰かが汗と涙を流している



一つの商品だけでも、多くの人が関わっている。


例えば先程挙げたカップラーメン一つでも、ラーメンを作る人、梱包する人、配送する人、配送されたラーメンを受け取る人、お店に補充する人、会計をする人を通してお客さんの手元に届く。


そして私達ができるだけ安価で良い商品・サービスを提供できるよう、多くの人達が努力している。


その事を理解するだけでも、私達はどれだけ有難くて幸せなのかを実感するであろう。


この世はコントラスト


しかし、人は幸せな状態が続くとそれが当たり前だと思ってしまう。

実際私もこの台風の件を通し、電気・水道が使えること、食料品や日用品が手に入ることの有り難さを痛感した。


この世は光と影、陰と陽。つまりはコントラスト。


影があるから、光が分かる
光があるから、影を見つける

それと同じく


不幸を経験してるから、幸せが有難いと分かる
幸せを経験してるから、不幸が辛いことであると分かる


結局私達は、苦しい思いをしないと幸せに気づけないのかもしれない


あとがき


かなり長文になってしまいました。


本文でも述べましたが、人は普段不便なく生活できていると、その有り難さを忘れてしまうものです。私もそうです。


ちなみに前述の台風についてですが、結局我が家の電気・水道は台風通過後3日後に復旧しました。近所のスーパーや信号機も同じタイミングで電気が復活し、1週間ほど経ってようやく普段の生活ができるようになりました。


今回のnoteで書いたこと全てが、幸せの有り難さを再確認する上で必要なことだと思い、備忘録として残しました。


少しでも誰かのお役に立てたなら、幸いです。








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