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演出

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2022年12月の記事一覧

イェリネクをやり続けること 三浦基

イェリネク戯曲を初めて演出したのは、震災の翌年、2012年の『光のない。』だった。あれからもう10年が経ったことになる。その間に、同じくイェリネクが書いた『スポーツ劇』、『汝、気にすることなかれ』を演出した。今回は『光のない。』のマルチリンガル上演としての『ノー・ライト』、さらに最新戯曲である『騒音。見ているのに見えない。見えなくても見ている!』を演出するので、気がつけばイェリネク戯曲の上演は私のライフワークになろうとしている。 チェーホフやドストエフスキー、ブレヒトなどの