世界青年の船に参加しました〜21世紀に生まれた人類として何をするか〜
Eiferの野尻悠貴(ビヨンド)です。
1/11~2/22まで内閣府の「世界青年の船(SWY)」事業に参加していました。
メキシコの寄港地を目指して、40日間、11各国(日本、メキシコ、スリランカ、バーレン、フランス、イギリス、ニュージーランド、ブラジル、ケニア、ペルー、エジプト)の青年達と船上で生活するプログラムです。
会社がある中で、1ヶ月強離脱してしまうダメージは大きいなと思ったけど、それを上回るくらい、国ごとの様々な社会課題にコミットしている同世代と語り合い、たくさん学び、飲んだ最高の日々でした。
本当に楽しかったし、この経験を社会に還元しなければいけないと強く思いました。
会社としても個人としても飛躍のきっかけになったので、感じたことをまとめています。
「海外で挑戦したい」「世界の抱える社会課題にコミットしたい」という人に響く内容になっていればいいなと思います。
「インバウンドのその先へ」 2020年、モンゴルのみんなと本当のヒーローになるため会社をどう進化させるか」も合わせて読んでもらえたらすごく嬉しいです。(起業のきっかけやなぜモンゴルで事業を始めたか。一年目の失敗談など色濃く書いています)
~目次~
・社会課題はみんなのもの(21世紀に生まれた人類として)
・世界を変えられる前向きなパワーとリアリティ
・ここから何をするかが一番大事/会社の今後
社会課題はみんなのもの(21世紀に生まれた人類として)
この事業を通して肌で感じたのは、社会課題はみんなのものということです。
人類のCO2の大半を吸収してきたアマゾンの火災を止めないと、地球全体の温度がさらに上がり、気候変動が破壊的なスピードでさらに進む。
ナイロビ大学(ケニアトップの大学)を卒業してもスラムにいく人がいる。日本企業が事業を起こせば、日本人1人分の給与(平均月給)で6名の優秀な若者の雇用を増やせる。
ニュースでは知っていたけど、自国の課題を必死に訴える海外の同世代を見て、ああ人類として社会課題を共有しているんだなあと思いました。
一番衝撃だったのは、ケニア参加青年で法律家のギリオンの言葉でした。
「世界は良くなっているように見えているけど、取り残されたアフリカには貧困、ジェンダー、教育...まだまだ課題が山積みなんだよ。21世紀にアフリカに生まれ落ちた1人として、ケニアを。アフリカを良くしたい。それが僕の使命だ。」
いつも酔っ払って踊っている船の親友がふと放った言葉に、自分も21世紀の人類(Human Beings at 21 century)として、人類が抱える課題にコミットしたいなあと強く思いました。
「世界を変えられないほうがおかしい」空気感とリアリティ
青年の船の事業は「世界を変えられる」と信じる若者のエネルギーであふれていました。
ケニアやブラジル、ペルーなどこれから国として大きな発展を迎える国の青年たちは、「政治から国を変えたい。私達なら変えられる」と法律家や議員になっていました。
他の参加者も、環境問題やジェンダー、文化保存問題、地域活性化。自分の関心があるテーマで毎日セミナーなどのアクションを起こしていたし、全てのアクションにリスペクトがありました。
むしろ、これで世界を変えられないほうがおかしいんじゃないか?と錯覚するくらいの空気感でした。
ただ現実はそうなっていないこともわかりました。
エジプトは人口の過半数が若者世代です。
古い体制や政治腐敗が残っていて、多くの若者が声を上げているのに、物事はなかなか変わらない。とエジプトの参加青年が言っていました。
なぜ人口が過半数もいるのに、社会は変わらないのか。
彼によれば、リテラシーの問題(社会や政治の理解不足)、政治への無力感などにより、社会を変えようと若者がまとまれていない。自分たちのポテンシャルを信じれてないと言います。
日本を見ても、(自分も感じてしまうこともあるけど)政治への無力感、無関心、そもそも社会問題を知らない人がマジョリティーかもしれません。
青年の船で感じたあの「俺たちならいける」空気。それは船だけなのかもしれません。
だからこそ、そんなリアリティの中で、船から僕たちが「世界は変えられる」「人生はもっと楽しく、豊かになれる」そんなメッセージを発信していかないといけない。
そう強く思いました。
"We are a team for giving HOPES to others, not giving just money"
が会社のスローガンなのですが、青年の船のメンバーの1人として、僕らが社会で活躍し周りの人に「私たちももしかしたらイケてるんじゃない?社会を変えられるんじゃない?」そんなHOPESをあげれるように生きようと思います。
これから何をするかが一番大事/会社の進化
色々感じたことを書きましたが、「それでこの後何をするの?」が一番大切だと思います。
40日間、太平洋にポツンと浮かんだ船の中で、エモーショナルで刺激的な毎日を過ごしました。
次は、ここでできた仲間と外向きにエネルギーを使わなければならないと思います。誰かを幸せにできるように、チームに。
自分自身、「モンゴルの貧困問題、環境問題を解決してヒーローになる!」そんな風に語っていたし、今でも強く思うけど、
結局ミクロの売り上げや小さい人間関係のいざこざになんだかんだ悩んでいました。知らず知らずのうちに、まあこのくらいできたら御の字かなというリミテーションも自分で作っていました。
ただ、地球の歴史の流れの中で、21世紀に生まれた人として集中すべき問題はもっともっともっと高みにあります。
まずは、今事業をさせてもらっているモンゴルから。貧困と環境問題という大きな問題に全力で取り組む会社になろうと改めて決心しました。
さらに、ケニア、メキシコ、ペルーでもモンゴルと同じモデルの事業を青年の船で出会った仲間と展開して、現地の雇用を増やせるように頑張ります。
自分の人生も会社の可能性も日本人のポテンシャルも。もっともっと信じて、世界の素敵な仲間と時代を泳ぎ切りたいと思います。
船で出会ったみんな本当にありがとう。Keep Swying!
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