算命学は「加算法」であることの意味
算命学は日干だけでも、人体星図の中心星だけを使っても、よく当たると言われますが、何なら陰陽だけでも当たります。
人の性質は陰陽五行と十二支を使って様々にカテゴライズされますが、
人はこのカテゴライズされたその性質を全て持っているためです。
ゆえに、算命学は「加算法」で人を捉えます。
この「加算法」というのが学びはじめの頃はよく理解できず、少し混乱するところかと思いますが、
これは、(+1)+(-1)=0 だと学校で勉強してきたことが体に染みついているから笑。
例えば、生年天中殺を持つ午未天中殺をどうとらえるかですが、
生年中殺は親を頼れず、午未天中殺は継承運なので、
親を頼れない+継承運=継承できないから継承しなくてよい、または継承するために親を頼ってよい
…とはなりません。
相反する性質(プラスマイナス)だからそのどちらかの性質が消される(ゼロ)、ということにはならないということです。
占技の結果同士を足し算するのではなく、「重ねる」のが算命学です。
つまり、「親を頼れないこと」も「継承運であること」も等しく性質として持っているので、どちらも成立させるにはどうすればよいのかを考えるのが算命学です。
「この等しく性質として持っている」というのは、
算命学には占技が幾千もありますが、どの占技も独立したもので、
かぶる占技がないことからきています。
どの占技もその根拠が同じものは一つもないということ。
いくつもの占技を使えば、それぞれに出てくる答えには矛盾が出てくるものですが、
矛盾があるから人は悩み苦しみ考えるのであって、それが人というもの。
矛盾があって当然だという事です。
先の例では
生年中殺と午未天中殺という2つの占技のみですが、
ここに日干と月支の関係、座や六親法による関係、位相法の影響等々を見ていけば、矛盾の1つや2つ出てくるのは普通のこと。
そして、日干と月支の関係、座や六親法による関係、位相法の影響はすべて独立した占技で、かぶるものはありません(=どの部分を見ているかがすべて異なる)。
つまり、細かく見ていけば見ていくほどに矛盾が見えてくる一方で、
しかしながらその矛盾が問題点であり、その問題の解決方法はより具体的に提示できるということになります。
人は大変に複雑な生き物であり、
それゆえに算命学では様々な占技の答えを重ねあわせ、針に糸を通すような作業となることもある、
だからこそ終わりのない学問とも言われ、
それゆえに興味が尽きないという方も多いのではないかと思いますが、どうでしょうか😊