動物界で 雌が着飾るのは人間だけ

と聞いたことがある。

クジャクの羽、ライオンの鬣、ゴリラのシルバーバック、マンドリルの鼻、サバンナモンキーの睾丸 などなど、これらは全て雄が雌の気を引くために進化した美しく派手な見た目。

人間の場合は諸説ありますが二足歩行になったため産道が細くなり子供が未熟の状態で産まれてくる。なので子育ての期間が長期になる。雄のサポートが必要になる。より育児に優れた雄を獲得するため配偶者に選んでもらう立場という要素が出てきたため雌もセックスアピールに積極的になった のだと言われています。

また人類が文明的に進化したため狩猟の必要がなくなり雄のセックスアピールが身体的な力強さそれにともなう体毛の濃さなどではなく頭脳や社会性などが重視され雄の見た目が落ち着いたもしくは多様化して薄まったための逆転現象 とも言われています。

なにはともあれ

人間は雌が着飾る 珍しい動物なのです。

そこで問う。

「男らしさ」 とはなにか?

上記で述べたように こうなってくると男性っぽさというものに主体性が無くなってくる。

いやもともと危ういものであったのだと思う。
死と隣り合わせの自然界で自らの種を残すための決死の異性へのアプローチは それはそれは刹那的で美しく儚いからこそ燃え上がる一瞬の灯火のようなものであったと想像だに難しくない。

雌の方の出産ももちろんそれを遥かに凌駕するほどの大変さだ。わけわからん雄を選んではいられない。着飾っている場合ではない。自らも生きそして新しい生命を繋いでいかなければならないからだ。

双方死に物狂い。

ただそうでは無くなった人間は どうであろうか。
育児がメインになったためそのサポート役に男性を選ぶ。気を引くため見た目が派手に美しくなろうとする。配偶者に求めるものが性格や収入を重視するようになる。長く引き留めるため家庭的な一面も見せようとそれも育む。出会いを求めて合コンや婚活パーティー。女子会、ママ友、冠婚葬祭、SNSや公共性のある地域のイベントへの参加で村社会意識を維持。それらが雌のざっくりとした着飾るという行為。

それに対して雄は、男は なにを提示できるのだろう?

突き詰めていたワイルドさハードボイルドさは今あげつらったものとは真逆な気がする。
履き違えた暴力などはもちろん違うわけだけど アイコンとしてパブリックイメージとしてあるコミュニティの揺るがぬ精神的支柱として機能するとは思うが もし上記の項目が主流だとしたら 二郎系ラーメンですら女ウケが悪いことが容易に想像がつく。

男らしさとはなんであろうか。

多様化している価値観の中で均等になるというより勢力図が変わっているだけでそのバランスは結局偏ったものではなかろうか。

喫煙者、愛酒家、同性愛や草食系的なものとは真逆の価値観の人、パチンコ好き、ヤンキーテイスト、本物のオタク、単純な性豪 がまだ正解が出てるとは言いがたい雰囲気のなにかに弾圧されてるかのような瞬間に立ち会うと心苦しくなる。

ていうかその弾圧を強めに提示できる価値観は もはや男らしいと思う。

そんなこと言っておきながら
私は女性に性的にリードされたいという願望もあったりする。それとこれとは別。

マウンティング 否 騎乗位プレイ。

これが 男らしさだっ!

すいません。足早に最低でした。