M

マゾヒズムの話をしたくて

私はSMに対して造詣が深い訳では全く無い

のですが

社会生活を営む中で、答えが出ずに こねくり回している案件を書いてみようと思い。

日本人的なのでしょうか

この

自虐のふりをした 自己承認欲求の振りかざしは。

肉体的精神的に苦痛を味わったり
羞恥心や屈辱感を誘導されることによって性的快感を味わったり、そのような状況に自分が立たされることを想像することで性的興奮を得る性的嗜好。

「毛皮を着たヴィーナス」など自伝的な作品で、身体的精神的苦痛を性的快楽と捉える嗜好を表現したオーストラリアの作家ザッヘル・マゾッホの名前に由来。

被虐衝動。

もちろん精神分析や歴史的な側面があるとは思うのですが、ここでは日常会話程度のものを。

なんというかマゾヒズムは拡大解釈され都合のいい言葉になり血液型占いのように分類遊びになっている という台詞自体はよく聞きますがそこから先へ話はあまり堀下がっていかない。
つまりそういう観念が生まれる程の市民権を得ているまたは得てしまっている。
バレンタインは企業の戦略だ という台詞と一緒。

普段私たちがSだとか、Mだとか言っているその瞬間のマウント、コミュニケーションではなにが起きているのか。

私ね

めんどくさいんですよ。

自分も他人も マゾヒズムを満たしている瞬間に立ち会うのが。

これは そういった被虐的な快感を拒絶、否定したいのではない。

それを満たそうとする時のプロセスやマニュアルが面倒臭いのだ。

なんかカラオケに行かないと大声出せない と思ってる感じ。

別にカラオケBOXという空間をどのように利用してもそれは個人の自由だし 歌う事を心から楽しんでいる様子は見てて楽しいが ストレスの発散として全体重をそこにかけている人とご一緒したくない。そういう感じの例えだ。

というか そんなにフラストレーション溜め込むなよ。と思う。

面白いではある。見てる分には。距離取って。

野々村議員の号泣会見や、松居一代の離婚会見とか観たときの感覚。

ああいった現象は人前に出る仕事である以上起こりうる事だから別段私個人には問題ない関係として。というかこういう事を書いている時点で自分にもいつでも起こりうる事象として捉えているつもりであるが、そういった行き場の無くなった自己顕示欲の放出を普段の生活の中で目にしたりする。

悪酔いしてる酒も、インスタ映えスポット周辺に捨てられてるスイーツも、テスト期間中の寝てない自慢も、全身に開けてるピアスも、まばたき我慢対決で盛り上がるオールスター感謝祭も

断りを入れての無礼講。それはなにかを維持するため必要なことだけどその断りに執着しすぎてる。

ストレスを発散している自分を見せつけることでそれを見せつけた他者へストレスを移行させている。

それは自己肯定ではなく他己肯定である。

これは完璧に私の解釈の話だから共感出来なければそれまでなのだが SとMはタイプで分けたりシチュエーションで発動するものではなくて、個人の中にあるその時の割合だと思う。

イメージとしては目盛りのついたビーカーに赤色の液体を好きな分量注ぐ。
そのあとにその上から青い液体を溢れない程度に注ぐ。その時の赤と青の混ざり、それがSとMのバランスだと思う。
どちらかにハッキリ分けれるものでは無く濃度や成分。

自己欲求を満たす瞬間にも客観性は常にある。
それが他者を伴う支配欲や承認欲であれば尚更だ。
ただその客観性は邪魔だ。
それが肥大すればするほど客観性が主観を持ち始める。
それがおじさんがダジャレ言ったあとの「あ、違うか…」的な、それすらも違う感を生む。

「自分、人見知りなんですよ~」

うるせぇ、バカ

と思ってしまう。

思ってしまう事に罪悪感はあるが細かい法整備が追い付いてないからこそ慎重になってしまうのが面倒臭い。

その真っ赤に染まったビーカー 中身溢れてませんか?

くれぐれも重ねて言うが触れ込みが無いと楽しめない という事を否定しているのではなく、むしろその逆 それに固執してしまう程の欲求不満をぶら下げてどうすると言いたい。それは本末転倒だから。
放置プレイが好きすぎて もう妻と一生会えません。と言われたら笑ってしまうでしょう。
衝動や陶酔は目的化しがち。その妻が空想の世界にしか存在しないなら問題はない。あくまでプレイなのだとどっかでご容認いただきたい。

抜本的なストレスそのものを溜め過ぎず、それを発散するという感覚への懐疑、他人の目を過剰に気にしない価値観が広まってほしいものだと憂う。

ん?

じゃぁそれをどう意識したらいいかって?



知らん。




というのは マゾヒズムを振りかざし気味か。
考えるが煩わしくなった自分の無知を恥じて開き直ってしまった。

う〜ん、…長々と語っておきながら 結局私自身も面倒臭さを使いこなせていなかった なと。


あぁ

そう思うと なんだか偉そうにものを喋っていたことが急激に恥ずかしくなってきた。


あぁ…

恥ずかしい…


どうしよう

あぁ


恥ずかしい…


あぁ…