見出し画像

B'zの中から俺の好きな曲を挙げていくだけ⑥

 どうもべっちょです。


今回は変化球2球かな。


①spirit loose~ザ・ルーズ(アルバム「LOOSE」収録)

○わがまま過ぎる稲葉さん

「spirit loose」はあくまで「ザ・ルーズ」のおまけ導入なんだけど、今後やる予定の「バッコミのバージョン違い」に通ずるところがあるのでセット。

spirit looseのTAKがエレキでコードかき鳴らし、稲葉さんがフェイクでシャウト。ここからザ・ルーズに繋がるんだけど、ホーンセクションを入れての…表現としては「わちゃわちゃロック」。
バックがしっかりしてるから割と稲葉さんが音程を気にしていない(当然合ってるんだけど)ノビノビ感と、ラップ入れて更に騒がしくしてるんだけど、その手法が「Aメロのコーラスの裏にラップを入れる」という非常に適当なことをしている。あそこもうBメロだろ。
ギターは言わずもがなTAK節全開で、ソロラストはフィードバック奏法。何でこんなにこの時期のTAKはパワーコードが気持ち良いのか…は第一次B'zハードロック期だったからですね。BUZZ!!がね。同じ年のライブなんですよ。音作りの転換期というよりは、ピッキングが変わったんよね。
サポートギタリストのキャリアが長かったから「裏方としてのギタリスト」みたいな部分が少なからずあったんだけど、この年には吹っ切れてる感じ。

んで、詞はやけにリアルだなぁと思ったら「実話」というのをWikipedia以外でも見つけて本当の意味でリアルだったわ。
稲葉さんの大学時代をモチーフにしてるらしいけど、家庭教師先のご両親にまで気に入られている辺りが稲葉さんの人柄というか、バブルを感じる。
音数は多いけど楽しい曲なのでおすすめです(まあ、このシリーズで挙げる曲はほぼおすすめなんだけど)。


②Into Free -Dangan-(アルバム「B'z(配信限定)」収録)

○ある意味「B'zがやりたかったこと」の権化

公式あるのありがてぇありがてぇ…

全米ツアーをやるにあたって作った「さまよえる蒼い弾丸」の英語バージョン。
このアルバムでは一番有名かなと。
このアルバムは作詞:稲葉浩志・シェーン・ガラースというのが特殊性高いんだけど、そこは稲葉さんが英訳原案を作ってシェーンが監修という形で徐々に組み立てていくパターンなので、俺はそこまで重視してないかな…いや、リリック(突然英語を出す)を元のメロディにローカライズするという地獄の作業だから俺は英語能力があっても絶対やりたくないから重視するわやっぱり。
…しかもそれやってから稲葉さん歌入れしてるし…

でもこれ、一番苦労したのは編曲した時の松本さんと卓の寺地さんだと思う。
曲の雰囲気を濃く残したまま、たっぷりサンプリング音源入れてデジタル系に寄せてるし(最初の鍵盤も打ち込み)、どちらかと言えばTMNに近いんだけどガッツリロックしてる。
ギターも空間系(モジュレーションとフランジャー?)とコンプレッサーを加えて(コンプレッサーは卓で掛けてるかも。ドラムにもコンプ掛かってるっぽいし)サイケな感じなんだけど、あくまでTAKの音ってのが凄い。俺ならこれの素案をもらってから作り始めて完成するまで12年ぐらい掛けてギブアップするわ。
まあ、多分本人達も半年ぐらい掛けてるだろうけど…


③フキアレナサイ(配信限定シングル、シングル「声明/Still Alive」4th beat)

○まず「4th beat」ってなんだよ。それもうミニアルバムなんよ。

このシングル(公式にシングルとして認定されてるからシングルって言うけどさぁ…)、捨て曲が全く無いのでおすすめです。

これも途中まで公式あるのありがてぇありがてぇ…

元々がタイアップ元からの依頼で曲調もリクエストがあって「日本人で一番かっこいいリフを弾く」ということでオファーがあったらしい(Wikipedia情報)。ギタリストをくすぐる言葉をよくわかっていらっしゃる!
それに見事応えた後ろノリの強いリフ、曲自体は自体はダークなのに、ソロ前のコーラスとソロ後の詞で見事にソロも引き立っている。なんというか…俺はこれを昔から「アイスに掛ける塩」って呼んでるんだけど(絶対俺以外にこの表現使ってる人居ない)、リフだけだと完全に重くなってしまうので、ソロを引き立てるための工夫ですね(もしかしたら正式な作曲技法の名前があるかも知れないけど俺は知らないし、これからもこの言い方にする)。
んで、当然リフ主体ということは稲葉さんの歌唱が目立つわけで、タイアップ先もそれを理解してあえて「リフ」を目立たせるようなオファーしてるんだと思う。
ここ最近(当社比)のB'zの曲ではかなり人気高いんじゃないかな?


■おわりに

変化球は②なんだけど、「4シームスライダー」ぐらいの変化球だから、まぁ今回は全部直球勝負といって良いとは思うんだけど、まあセルフカバーみたいなもんだから変化球って言っておいた(ライター時代に培ってしまった無用な安全策)。

次回は「LOOSE」から1曲は確定、1曲は笑えるオマージュ、もう1曲は定番の激しいやつにしようかと思ってる。2曲はライブの定番だからとっつきやすいと思う。

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?