叶うはよし、叶いたがるは悪し
何で願いが叶わないの!
どうして、思うようにならないの!!??
私は、こんなに一生懸命やっているのに、人間関係がうまくいかない……。
これだけ自分は時間を割いたのに、問題が全然解決しない……。
そんな苛立ちを抱えている、そこのあなた。
辛いですよね。
自分は必死にやっている。それなのに思うような結果が得られない。
自分が思い描く未来がやってこない。
自分が世界から見放されたような気持ちになる。
どうせ、自分は何をやってもダメなんだ……。
そんな思考になってしまうこと、ありますよね。
そんなあなたに、提案があります。
考え方を変えてみませんか。
結果は出なくて当たり前。
失敗して当たり前。
けれど、だからこそ、行動することに意味がある。
何を言うんだ一体!!と、思われるかもしれません。
「結果が出なくて当たり前だというのであれば、行動したところで、何の意味もないじゃないか」
と反論される方ももちろんいらっしゃるでしょう。
矛盾するようですが、行動しなければ結果にも結びつきません。
また行動し、失敗しなければ、成功にも結びつかないんです。
発明王として名高いエジソンは、こう言っています。
私は失敗したことがない。
ただ一万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ。
(トーマス・エジソン)
一万通りのうまくいかない方法を実践してみることで、一万回目にようやく成功だと言えるやり方に到達できるんです。
それでも、失敗する度に、心は傷つきます。
ああ、ダメだった……。
やっぱり、自分はダメなんだ……。
そんな気持ちになってしまって、当たり前です。
うまくいかないと傷つくし、嫌になってしまいます。だからこそ、普段から私たちはどう物事を捉えるかを意識することが大切だと思うのです。
気持ちが萎えてしまうと、継続することもできません。
千利休の言葉に、こんな言葉があります。
叶うはよし、叶いたがるは悪し
(千利休)
この文章、「叶えたがるは悪し」ではないのがニクイと思いませんか。
これは文中の主語が隠れている文です。主語を省略させない場合、以下のようになります。
(願望・希望・目標などが)叶うはよし、叶いたがるは悪し
つまり、【願望・希望・目標など】を説明する文であって、【人の行動・状態】を説明する文にはなっていません。人の行動・状態を説明する文の場合は、
(人が願望・希望・目標などを)叶えるはよし、叶えたがるは悪し
となるはず。利休は、「叶えたがる」という願望を【人が持つこと自体】は否定していないんですね。
「あなたの願いが叶ったらいい気持ちになりましょう。でも、【叶いたが】ったら、だめですよ」
千利休は、そう私たちに伝えています。
人は様々な欲や願望を抱えて生きています。
欲や願望は持っていて当たり前のものです。心理学などの科学的な分野でも、人がそもそも持つ欲求について研究されています。
私は今、カウンセラーの勉強をしています。その中で、カウンセリングに役立つ考え方として学んだのが、
「他人を変えることはできない」
というものです。自分以外のものは変えることができません。でも、自分を変えることはできます。
だからこそ、私たちは自分たちが抱える感情に振り回されない、「考え方」を学び、自分で実践していくことが大切だと思うのです。
自分の感情を否定せず、受け入れながら上手に付き合っていく方法を身につけることが、あなたの幸せな生き方のヒントになります。
【参考】
資格のキャリカレ
メンタル心理カウンセラー資格取得講座「カウンセリング理論」
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