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国葬を考える~問われるべきは「是非」ではなく「意義」

■国葬反対!な人たち

 神奈川県内のターミナルで、「国葬反対!」を訴える団体に出くわしました。

残暑の中ご苦労様です

 マイク握ってしゃべってるオバちゃんの声に耳を傾けていたところ、彼らが国葬に反対する理由は、こんな感じ。テンプレどおりですが。
① 税金を無駄に使うな!
② 国葬は憲法違反だ!
③ 総理としての功績を認めない!
④ モリカケ問題が解決していない!

 全部論破できちゃうけど、書くのも面倒なのでやめておきます。シール貼らせる係が近づいてきたので、「反対する理由になってませんよ」と教えてあげました。

世の中、白と黒だけじゃない

 この二者択一ボードが曲者で、反対が圧倒的に多いのはカラクリがあります。「反対」の反対は「賛成」ではないんです。なので、筆者は貼るところがない。「反対ではない」のスペースがあれば、そこに貼りたかった。

 反対派の大衆は、何も考えずに「反対」に貼る。「反」反対派は貼るところがないので、「反対」の圧勝になるのは当たり前。無党派層は、この結果を見て「みんな反対なんだ~じゃオイラも~」となり、世論が作られる。

 余談ですが、諸手を上げて「賛成!」っていう人は、靖國神社で戦争ごっこやってる人たちと似てるような気がします。

保守ってそういうことじゃない

■さあ、首相!しっかり説明して!!

 実は麻生さんが言い出しっぺという報道もありますが、そんなことはどうでもいいです。後出しでもいいので、政府としてちゃんと説明してやってください!「反対脳」の大衆たちに。

さあ、しっかり!

 国葬を決めた理由は・・・
① 一番長く首相を務めたから
② 日本経済を再生、戦略的外交を主導
③ 外国でも弔意が示されている
④ 暴力には屈しないという毅然とした姿勢を示す

 いやいや、①②の功績云々の話になると、価値観によって受け止め方が違いますから。同じ実績でも、是非が分かれちゃうので、収まりがつかなくなります。③はそのとおりでしょう。

 語るべきは④だけでいいです。「国葬をやる理由」ではなく、「国葬をやる意義」として。毅然と、情熱をもって、冷静に。

 
 わざわざ守備範囲を広げて、エラーを増やすことはないでしょう。意義、本質をしっかり伝えればいい。

■「そもそも何のために国葬をやるのか」だけを語ればいい

  事の発端が、「白昼堂々と元首相が殺された」ということは、反対派も「反」反対派も否定しようのない事実です。

 「こんな暴力行為を絶対にを許してはいけない」

 このメッセージに反対する人はいないでしょう。いたとしたら、その人は日本人ではありません。

 あってはならない出来事で、元首相が殺されてしまった。「日本は、日本国民は、暴力には屈しない。二度とこんなことは起こさせない」という決意を国内外に示すために、「国葬」という手段を選んだ。

 これこそが、国葬をやる意義です。

 ということならば、筆者には反対のしようがありません。いかがでしょうか。

■戦争反対なんですよね?

 国葬に反対する勢力には、九条大好きな人たちが多いです。「戦争反対」ですよね? 今回の事件はテロですよ。戦争です。二度とこんなこと起こしちゃいかんってことには、同意いただけるでしょう。

 それでも「国葬反対」であるならば、ぜひ代替案を示していただきたい。九条は守ってくれませんよ。

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