見出し画像

12.建築工事見積もりの激震!~脳出血を患った旅行会社社長が一組限定宿をつくるまで

突然ですが、ライターバトンタッチします。
「ぼく」の観察、インタビューを元にまとめる記録を、公私パートナーの私がします。(薄々お気づきの方もいますね笑 ゴースト千春)
*****
ドキドキしながら待っていた建築工事の見積もりが1社から出た。
なななんと、事業計画申請時概算の1.6倍ではないか!!
うそでしょう~??
事業計画当初から甘すぎた?
急遽、建築士の二人とティースタイルチームで打ち合わせ。
資材業者が毎週のように、「これだけガラスも鉄も木材も高騰しています!」という資料を出してくるらしい。ここ2,3ヶ月で更に急増したか?
どこをどう削れるのか、図面と見積書を睨みながら話し合い。
木製サッシを一部アルミに変えて・・南側のテラスはモルタルに変えて・・寝室の開口部はちょっと小さくして・・
どう頑張ってかき集めても、マイナス〇百万単位にしかならない。
外壁は、見積もりの焼杉を、希望するデザインに変えたらプラス〇百万?あれ。ここはプラスにしかならない部分なのか。どうしても譲れない部分が出てきたりして。
建築士の森さん曰く、項目ごとがっぽり削るぐらいじゃないと難しい、と。
大塚シェフが帰国を躊躇したあの衝撃ぐらいの超難関ハードルだ。

資金繰りのことは、最終的には鈴木さんが決めなければいけない。
予算がないからと言って、空間の質を落としてちゃちな宿にはしたくない。
今更白紙に戻します、はあり得ない。
再度、今後の販管費予算と融資残高を来年開業までで、シミュレーションを出してみる。
当てにしていた金融機関からは、今現預金があるでしょうということで難色を示され、どうしても来年の早い段階で資金に余裕がなくなるのは明白だ。
この事業をやると決めたときに、鈴木さんが言ったことばを思い出す。
僕たちの蓄えは今までティースタイルでもらってきたおカネだから、いざというときは会社に還元する。
ふたりで話し合って、覚悟を決めた。
11月13日の日曜日、建築士の二人を含めたチームのみんなにメールで伝えた。「平屋建て案のまま、できるだけ希望を取り入れつつ、最大〇〇万円に近づけるぐらいにお願いします!いざとなったら個人資金投入予定です。」

最近の鈴木さんは、立て続けに打ち合わせと、人と会って会食の機会が増えちょい飲み解禁しているせいか、毎朝の血圧測定が△だったりする。脳が悲鳴を上げている。一年前に比べて見た目も変わりなく、話すテンポも戻ったりして、つい普通にいろんなことを要求してしまうが、そばについている身としてもっと気をつけないといけない。休憩して!と。
そして、これからの重要課題、コンセプトと減額検討、また高い壁によじ登っていく。

13.2022年から23年、飛躍したい