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読書日記

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読んだ本の紹介と、読書感想文になります。
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2021年6月の記事一覧

『秘伝の声』池波正太郎著・読後感【読書日記】

この時代小説を読むのは、三度目になります。床に積んであった本の中から無造作に取り出し、読み始めてみました。 既読したことを忘れ、何気なしに手に取った小説でした。何となく表紙の絵柄はおぼろげに憶えていたのですが、読んだ記憶がありませんでした。で、リビングのソファに寝そべりながらページを開いてみることにしました。すると、以前読んだことを思い出した次第です。でも、味わい深い物語が展開されていて、つい、読み進めてしまいます。 わたしは、『鬼平犯科帳』『剣客商売』『真田太平記』など

『翼がなくても』中山七里著・読後感【読書日記】

積んでいた書籍の中から、若手の著名な作家で宣伝も良くされていたタイトルの小説を読み始めた。読み進めることが耐えられなくなって、途中で投げ出して止まった後で、この小説を手に取ってみた。読後感として、わくわくするほど面白い小説だったと思う。カテゴリーで言えば、ミステリー調のスポーツ小説になるのだろうか。構成がしっかりしていて、物語の世界観も飽きることはなかった。むしろ、読み進めるごとに喜びのようなものを抱くような感覚があった。悲劇的な物語なのに、読み進めるごとに光明が見えるような