4年間

友人がエントリー変更で出走できなかった。

いつものような感じで箱根駅伝を見ることができない。何か心に引っかかる。もやもやというかなんというか。俺は悔しいし悲しいが、彼は今どんな気持ちなんだろう。悔しい気持ち以外に何か他の気持ちがある気がする。
彼が箱根を目指して過ごした4年間はどんなものだったのだろう。俺や俺の周りの人達の4年間とは全く違う。
いろんな思い考えが頭を支配する。

彼は俺の中学の部活の同期であり、小学校からの友人である。昔から速く嫉妬することもそりゃあった。いや、部活が全てだったあの頃は常に嫉妬していたのかもしれない。しかし、彼が部活以外にも1人で練習していたり、駅伝で一緒に戦うことになり自主練を共にしていくうちにただの嫉妬ではなくなっていたきがする。天性ではなく努力によるものであることが大きいことを知ったからだ。中学時代は彼の背中ばかりを見ていた。見ているだけでついて行けるレベル差ではなかったからだ。今思うと俺は中学高校で努力をして頑張ったと言い切れる。しかし、全く伸びず満足いかない形で終わってしまった。あの頃は悔しくて泣くこともよくあった。今では考えられない感情だ。本気だった。

彼は高校でもタイムを伸ばし、成長して言った。高みに行く彼。差が開き過ぎてることもあり純粋に応援していた。そして現在、奇遇にも同じ大学に所属している。

俺でさえこんな熱い思いを持って取り組んでいたのだ。彼はもっと熱い気持ちで取り組んでいたのではないか。あそこまで、努力できる人だ。

それでも、4年間で1度も箱根に出ることは叶わなかった。

そういう世界なのだ。華々しさの裏に残酷さをあわせもつ。彼の足元に及ばないだろうが俺もそんな経験を何回もしてきた。
でも、やっぱり悔しいし悲しい。ここで走ってる姿を見たかった。応援したかった。やばい普通に泣きそうだ。このステージで走る姿を見たかった。

応援させてくれてありがとう、と思っている。でも、この気持ちは箱根に出ていたら生まれなかったのではとも思う。

俺の到達できない世界で努力してきたんだ。それも、大学の4年間ずっと。



友よ、本当にお疲れさま。ありがとう。



あなたのサポートで私のモチベーションのギアが1つ上がります。 私のトップギアを見たいと思いませんか? ふざけました。私の記事がいいと思ったらお願いします!