大丈夫なんか?


そんな言葉をかけたい。もしかしたら、母はすでにかけているのかもしれない。この文は「ちょっと今から仕事やめてくる」のレビューの続きだ。

今日も父は7時前に家を出て、0時前に帰ってくる。そして、帰りは俺か母が車で10分の駅まで走らせ迎えに行く。いけない時はもちろんタクシーだ。この交通費は経費で支払われているのだろう。出なけりゃブラックだ。いや、ブラックなんだが。

勤務地までは1時間かかることを踏まえても労働時間がやばい。ましてや50歳を過ぎており、若いわけではない。最近俺は父と一緒に家を出て卒論を書きに大学へ行く。1日でこの生活がきつい。自分の時間は無いに等しい。

今日も一緒に家を出た。行ってらっしゃいと言って改札で別れる。おう、と軽く返事を返された。どんな気持ちでいるのか。今週土曜も出勤らしい。親父の会社はクソだ、と言いきれる。

辞めたいと、父が言っていることをつい最近母伝いで聞いた。50で妻子持ちがこの言葉を投げかける意味を今考えた。「ちょっと今から仕事やめてくる」でのゆうの様な存在を必要としているのではないか。そう考えると、作中のたかしのように、「死」がよぎることもあるのかもしれない。

この事を聞かされたのは年末あたりである。その時からこの事が俺のこころを支配する。なんでここまで続けたのか。もっと若ければ難しいが転職できただろうに。いや、今からでも出来るものなのか。わからない。誰かわかれば教えて欲しいくらいだ。いや、出来るか。収入を考えなきゃいくらでも仕事はあるか。

結婚した時点で父の人生は母の人生となる。責任も生まれる。俺はどんな生活になってもいいと言う覚悟はある。家族だから。家族が辛い思いをしているのは耐えられない。だけど、母はどう思っているのだろう。一度、俺が社会人になる前に話しをしよう。いや、しないとダメだ。

そう考えて来た。さっき、もはや会社の名前を出すことで解決出来ないのか、と言う浅はかな考えが生まれた。ちなみに日立の子会社である。就活の時から日立は良くないと言うのを聞いた。会社を訴えてしまうのは出来るものなのか。出来たとして、父の処遇はどうなるのか。知識がなさすぎるな。調べないと。

そして、今ふと思う。父はどんな仕事をしているのだろうか。何も知らない。今までそんな話は一度もした事ないし、そう言う話はしたくない人である。クソな事を話したくないのか、自尊心のために。そう思ったりもする。やっぱり、家を出る前に、社会に出る前に話そう。

本当に大変な思いをしている人に頑張れという言葉は違うと改めて感じる。



結論、今の心情としては今度、辞めてもいいことを伝えたい。何か大きな悪い事が起きる前に。

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