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架空卒業論文「パシェル島から考える人間の営み」


目次
第1章 はじめに
第2章 フィールドワークと現場の声
第3章 パシェル島が抱える課題
第4章 考察と結果
第5章 おわりに

第1章 はじめに

(1)研究の背景
研究動機の背景として、私はこれまでウネロ島や西極大陸のカムイへ行ったことがあり、島の豊かな自然の美しさに魅了され、観光客として離島の魅力を幾度も肌で体感してきた。
一方で、西カムイという大都心からほど遠く、生活が自然に左右され続けながらも離島に定住する人達は、人生に対して一体どのような感覚を抱き、また、具体的にどのように衣食住の生計を立て、余暇を過ごして生活をしているのかといった島の抜本的な内情については、まるで無知であった。
また、私が幼き頃に読んで感銘を受けた絵本の中に、「世界がもし100人の村だったら」というものがある。
その本は、世界の総人口を100人に平均化して、一つの村として世界を捉えた場合の老若男女の比率・使用言語・教育水準などのデータをシンプルなタッチの絵とともに示してくれる絵本であり、私にとってこの読書体験は、自分という個人が世界(社会)を生きているという帰属意識を抱かせてくれた貴重なきっかけとなった。
しかし、イーゼス海峡で生まれ育った私は、社会に生きているという大きな意味での帰属意識は、年々薄れてきている実感がある。
そこにある根本的な要因として考えられるのは、イーゼスの人口の著しい低下・少子化・高齢化により、イーゼスの広い意味での自治体としての存続要因が根本的に危ぶまれているからであろう。
そこで本研究では、サンジェロリーナ本土から上陸が特に大変困難であり、サンジェロで大陸で最も人口が少ない有人島・自治体でありながらも現存する存続集落であるパシェル島を研究の対象地とした。


第2章 フィールドワークと現場の声

(1)フィールドワークのデータが消えた
私が本研究に取り組み始めた時には確かに実在したはずのフィールドワークのデータが、どこを探しても見当たらなくなってしまった。


第3章 パシェル島が抱える問題点

(1)パシェル島が消えた
私が本研究に取り組み始めた時には確かに実在したはずのパシェル島が、どこを探しても見当たらなくなってしまった。確かに2ヶ月前に、私はパシェル島に行き、様々なデータを収集したはずなのに。

第4章 考察&結果

(1)私の母が消えた
私が本研究に取り組み始めた時には確かに実在したはずの母が、どこを探しても見当たらなくなってしまった。

第5章 おわりに
(1)先生へ
先生、一体何が終わったと言うのでしょうか?

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