地球にも自分にも嬉しい食べ方


食品ロスの現状と影響

食品ロスとは、本来食べられるのに捨てられてしまう食品を指します。現在日本では、年間600万トンの食品ロスが発生しています。*1  国民1人当たり1日に約130 g(茶碗1杯のご飯の量に相当)の、食べられる食品を捨てていることになります。

2010~2016年の間に、世界の食品ロスと廃棄は、人為起源の温室効果ガスの総排出量の8~10%に寄与してきたと考えられています。*2  捨てられてしまった食品を作るため、食品ロスを含むごみの処理のため、様々な要因による環境負荷が生じています。また、多くの食品をロス発生させている一方で、世界には食事に困っている人がいるという問題もあります。

人と社会と地球の健康に貢献する新しい食生活ー「ZENB」*3ー

食品ロスを減らす方法の1つとして、サルベージクッキングを取り上げます。「サルベージ」という言葉は、もともと転覆などの災難にあった船や積荷などの救助・引き揚げを指し、「サルベージクッキング」は、まだ食べられる余りものを使って料理することを指します。

サルベージクッキングの例として、「食材を無駄にしない」ということに注目した商品を紹介します。ミツカングループの「ZENB」というブランドでは、普通は捨ててしまうカボチャのワタ、トウモロコシの芯なども原材料とした、野菜ペーストやスティックが展開されています。

野菜をまるごと使うことで、環境負荷や食品ロスを減らすと同時に、素材本来の美味しさや栄養素を引き出す工夫がされています。

野菜の皮やトウモロコシの芯などには、可食部以上に高い栄養が詰まっています。そのため、普段捨てている部分までおいしく食べることで、地球にも自分にも嬉しい食事が実現されます。

動物性原料は使わず、添加物に頼らない味づくりで、素材そのものの美味しさを活かした「ZENB」の商品は、人と社会と地球の健康に貢献する新しい食生活を提案しているのではないでしょうか。このような。、新しい食生活に関する考えを知ってもらえたら嬉しいです。


*1 総務省⼈⼝推計(平成30年10⽉1⽇) 平成30年度食料需給表(確定値)  *2 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)「⼟地関係特別報告書」     (2019年8⽉公表)                           *3 新主食 ZENB(ゼンブ)https://zenb.jp/


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