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私のヒーローに会いたくて〜特別な日のボンズ観戦記〜

3月11日。福島にとって特別な日。
バスケットB2リーグ、福島ファイヤーボンズの応援で福島県郡山市に行ってきました。

実は私事で恐縮ですが、翌日は朝からサッカーJリーグ栃木SCのボランティア活動が入っていたのですが、私の大好きな福島ファイヤーボンズが、この日「BONDS UP DAY」と称して、過去最多の来場者数(3000人以上)を目指し集客に頑張っていると聞き、少しでもクラブの力になりたいと思い立ち、急遽数日前にチケットを何とかしてギリギリで確保。郡山行きを決めた次第です。

ボンズ観戦は今季3度目。こんなにハイペースで観戦に行ったことはこれまでになく、今季私は完全にファイヤーボンズにハマっています。

試合当日、試合会場の宝来屋郡山総合体育館に着いたのは、試合開始の約2時間前。今回確保したチケットは2階自由席でしたが、まだ試合開始2時間前にも関わらず、アリーナ内はかなりの混雑で、2階部分もだいぶ埋まってきており、試合前には何度もクラブスタッフの皆さんによる席詰めの声掛けが行われていました。

私のボンズ観戦歴はまだ直近3年間だけだけど、ずっと前の、それこそbjリーグ時代から応援しているブースターの皆さんにとっては、このアリーナの人で埋まる光景は嬉しいのだろうなあ。そんなことを思いながら、アリーナに集う皆さんの笑顔や弾む声を見聞きしているうちに、何だかウルウルときてしまいました。これを感じられただけでも、郡山に足を運んで良かったです。

そのあとも、この2連戦だけの特別ムービーや試合前に流れる八神純子さんのいつもの「パープルタウン」で戦う気持ち、福島を愛する気持ちを高めた後、この日は猪苗代湖ズの「Ilove you&I need youふくしま」と共に、入場口で配布された「ふくしまが好き」と書かれた大きく赤いハリセンを掲げる時間も設けられました。曲が流れた時間はわずかだったけど、アリーナ中が赤く染まる光景には、アリーナに集う皆さんのボンズの、そして福島への愛情がギュっとこの瞬間に詰め込められていたような感じがして、同じ福島を愛する者としてとても嬉しくなりました。願わくばもっと長くこの嬉しい時間を体感したかったなあ。

さて試合ですが、この日の対戦相手は同じ東北、隣県の山形ワイヴァンズ。プレーオフ進出を争う相手との直接対決でした。しかし前半からワイヴァンズのベル選手や田原選手(田原選手は元宇都宮ブレックスのプレーヤー、元気そうで何よりでした)の大活躍の前に、ボンズは最後まで山形に追い付けず、結局74対87で敗れました。

3月11日という特別な日。何としても勝ちたかったボンズでしたが、この日はことごとくシュートがリングに嫌われ、この日だけはバスケットの神様はボンズにとても意地悪すぎる夜でした。

試合終了後。何とか勝ちたかったけど…


そして気になる来場者数はクラブ史上最多の3071人を記録。きっとこの目標達成のためにずっと一生懸命に汗を流し続けた福島ファイヤーボンズの選手、スタッフ、レイグリッターズの皆さんそして何よりフロントスタッフの皆さんには心からの大きな拍手を贈りたいと思います。

正直この日の試合はずっと山形にリードされ続けて、ボンズには厳しい試合展開でした。それでも選手のこの日、この試合に賭ける強い気持ちはずっと伝わってきたし、最後まで決して諦めずに必死にプレーする姿、そして声は出せなくても懸命に大きな音で応援し続けるブースターの姿。この特別な日に触れたボンズのすべてが、震災の深い心の傷から新たに歩みを進めようとする福島の皆さん、そして福島の姿そのものではないか。そんなことをこの日感じました。この日のボンズの選手、スタッフの皆さん、レイグリッターズの皆さん、そして何よりこの日アリーナに集った3000人を超える皆さん一人一人の応援は間違いなく私のヒーローそのものでした!福島ファイヤーボンズ、そして福島の皆さん、特別な日の素晴らしい時間!本当にありがとうございました!

最後に実は今まで「ふくしまが好き」と書かれたグッズが何か欲しいなとずっと思っていたので、この日の大きくて赤い、ふくしまが好きと書かれたハリセンが貰えて、そしてアリーナでそれを掲げられて心から嬉しかった。ハリセンはずっと大切にします。この特別な日の大切な記憶と共に。

さあレギュラーシーズンもあと少し。ここまで来たら勝ちたい、昇格したいという想いの強い方が勝つ!福島の紫のブースターに新しい景色を見せたいという強い思いはB2の壁を突き破ることを信じて、これからもみんなで応炎しましょう!

そんなことを書いていると、最終戦の会津も何だか行きたくなってきた私です…。

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