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イヌの台詞 25~散歩の巻~

 犬を飼うときに一番問題となるのは、散歩だと聞いたことがあります。
小型犬の場合など必要のない犬種もいるのかもしれませんが、大抵のイヌは基本的に毎日散歩をさせなくてはいけません。

イヌは雨の日も風の日も、寒い雪の日も、散歩をしたがるのですよ。ましてや、主人が睡眠不足で眠たいから、などという「言い訳」はイヌには通用しません。逆に言えば、そのことによって、早起きの習慣がつき、歩くことで健康になるという大きなメリットもありますね。

ウチのベリーはコーギー種ですから、本来は牧羊犬。もちろん、散歩はダーイスキで、十分にさせないとストレスが溜まるようですね。

ベリーとの散歩の場合、基本的に私達二人がそろっていなくてはいけません。たまに作業の都合などで、私が行けないと、「どうして行かないの!一緒に行こうよ!」という目で何度も振り返るのです。ベリーを間に挟んで、「三人」で歩くのが、コイツが決めた散歩のスタイルなのです。

そしてもう一つ決まり事があります。私が持つと、コイツは必ずリードを口に咥えて、体重を乗せて引っ張り上げるのです。それはまるで「私が主人だからね!」と主張しているかのようです。

つまりは、私達の関係は、カミさんがベリーの<主人>で、私はベリーの<家来>であり、私がベリーを繋いでいるのではなく、私は逃げないようにベリーに繋がれている存在、ということになるのですよ。ひとしきりリードを引っ張り上げると、あとはおとなしく一緒に歩くのですがね。


そうは言っても、ベリーも来年は10歳になる高齢犬、私達二人も揃って高齢者。「三人」とも元気で一緒に歩くという、本当にささやかですが、一番大切な「幸福の風景」―いつか終わる時がくることは間違いないのですが、できるだけ長く続いて欲しいと願っています。

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