自然は至善

自然環境リテラシー学 Aコース第一回 7月3日、4日

こんにちは、三重大学生物資源学部のヒロジーです。今回の自然環境リテラシーはリーダーとして参加しました。

僕は、1年生の時にアドバンスコースに参加していました。そこで得られた経験を参加者の皆さんに還元できるようにしたいと思っていたのですが、うまく伝えられたかどうかは正直不安です。リーダーとして何もできなかったというのが本音です。

一日目​

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参加者の皆さんがロッジさらくわに着いた後、全員で集まって挨拶、注意事項の確認などをしました。それらが終わった後、カヤックガイドの柴田丈広さんから海図の見方や海図を使ってのその後の予定の確認の講習がありました。

僕は昨年度のアドバンスコースで柴田さんにお世話になっていたので、どこか懐かしさを覚えながらその講習を聞いていました。柴田さんらしい余裕があり、実体験を交えた話に参加者の皆さんも引き込まれていました。

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柴田さんからの話が終わった後、さらくわの区長さんからの話を聞きに集会所に行きました。また、そこでは塩の製造を見学させていただきました。さらくわでは少子高齢化が進んでいることやそれによって技術、文化の存続が危ぶまれているということを聞いて胸が痛くなりました。

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その後、参加者の皆さんは自分のカヤックを選び、事前の準備をしていくのですが、僕はカヤックのパドルの使い方を参加者の皆さんに教える役割を担っていました。僕の悪い癖で「なんとなく」に頼った教え方をしてしまいました。前漕ぎ、後ろ漕ぎを教える際に、詳しく言葉で説明せず、指示語を多用した教え方をしてしまいました。基本的なことだったので、なおさら詳しく説明すべきだったと感じます。実際に海に出たとき、参加者の皆さんはある程度できていたのが救いでしたが、さらくわのような穏やかな海でなかったらもっと転覆者が出ていたと思います。

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海に出た後は、列をなして先頭の人についていくカルガモ漕法や八の字を描くように航行する八の字漕法をして、進む・曲がる・止まるの練習をしました。僕も始めた頃はあんな風だったんだなあと感慨深かったです。

僕らが列を組んでやっている横で一際異彩を放っていたのが白いカヤックに乗っていた柴田さんでした。何度見ても柴田さんの周りだけ水の動き方が違っていました。白波がほとんど立たず、生き物のように「ヌルっと」水が動いていました。すごい人に教わっているのだということが再認識できた瞬間でした。

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一日目は上記の画像のように航行しましたが、リーダーとしてはカヤックを漕ぐよりも、大きな声を出し、先々のことを考えながら航行した分、指示を通すことの方が疲れました。思っていた以上に声が出ず、四苦八苦しました。

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カヤックから下りた後は、夕食を参加者の皆さんと取りました。以前もお世話になった北井さんから猪肉を10kgご寄付していただきました。一人一人には、ごはんとレトルトの中華丼やカレー、親子丼がありましたが、それに加えて猪肉もいただいたのでお腹いっぱいになりました。火加減が難しく、危うく焦がしてしまいそうになったこともありましたが、とてもおいしくいただきました。

二日目

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二日目の朝は、起きたら深い霧が立ちこめていました。この中をカヤックで行くのかと不安に思っていたのですが、時間が経つにつれ霧が晴れていき、僕たちが出艇することには全然気にならない程度になっていました。そのおかげでその後の航行では全然苦になりませんでした。

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二日目は一日目よりも長い距離を漕ぎました。朝から出て、座佐の浜に行き、そこで昼食をとるということでした。

一日目に比べて参加者の皆さんは慣れてきて、漕ぐのが速くなっていました。座佐の浜まで行く途中は、不安だった船の往来が思っていた以上に少なく、漕ぎやすかったです。

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昼食時、僕はくたくたでご飯を食べた後、寝てしまっていました。参加者の皆さんは楽しそうにしていたのでみんな若いなと思っていました。近くの川で採集をする人、談笑する人等、皆楽しそうで安心しました。

僕は二日目はタンデム艇に乗りました。同乗した方が酔っていたようで、帰りは余り揺らさないように意識して漕いだのですが、急ぐ余り揺れているのか分らなくなっていました。それが本当にいけなかったと思います。こういう時、経験者であり、リーダーである僕は、なるべく同乗者の酔いが悪化しないようにすべきだったと反省しています。もっと練習して色んなケースに対応できるように、技量をつけたいと思います。

今回初めてリーダーとして参加したのですが、止まったらいけない場面で止まってしまったり、先頭で走っている時に、後列と間があいてしまったり、コンパスの使い方を教える際、あきらさんに頼ってしまったり、誰がどのように指導するのかが曖昧だったため、余計な時間がかかってしまったりとリーダーとしてはとても頼りなかったと思います。

できるだけ参加者の皆さんに不安を与えないようにしようと思っていたのですが、今回それができたとは思いません。次回以降は、参加者の皆さんに不安がないようにサポートしていきます。

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