海を知る

自然環境リテラシー学A班2回目 8/7~8/8

こんにちは、三重大学生物資源学部のヒロジーです。今回もリーダーとして自然環境リテラシー学に参加しました。

一日目

画像2

この回は、台風が近づいているということもあり、少し遅れての開催となりました。また、内容も当初の計画とは異なるものとなりました。

まず、ロッジさらくわに着いて、リーダーだけでタープを立てました。この時、台風の影響でコロコロ天候が変わっていました。突然強風が吹いたり、狐の嫁入りがあったり、にわか雨が降ったりしてタープを立てるのにも骨が折れました。(タープの骨組みは折れてないです。)

その日の流れとしては、参加者の皆さんと合流して、レスキューの稽古をするということでした。

レスキューは二人組で行い、片方の人が落ち、もう片方の人が助けます。まず、落ちた人のカヤックと助ける人のカヤックがTの字になるようにし、その後、カヤックを持ち上げて傾け、排水します。排水が終わったら、カヤックをひっくり返し、水面に浮かべます。その後、助ける人は落ちた人のカヤックと並行になります。この時、バウとスタンが互い違いになるようにし、助ける人に自分のカヤックと反対側に行ってもらうよう指示します。その後、カヤックに乗るのですが、カヤックに対して垂直に乗り上げます。カヤックを自分の腰の下に入り込ませるようにすると乗り上がりやすいです。この時、助ける人は助けられる人を引き上げたり、カヤックを抑えて安定させたりします。助けられる人がカヤックの上に乗ったら、バウの方に頭を持って行き、コックピットの上でカヤックにまたがります。その後、コックピットに足を入れ、ビルジポンプやスポンジなどを使って排水をします。

レスキューを教えることは非常に難しく、色んな方の手を借りながら教えていました。特に、助けられる人の動きを教えることが大変でした。Tの字になる際、助けられる人は助ける人が排水するために持ち上げている側と反対側に移動して排水を手伝い、その後際、助けられる人は助けられる人のカヤックの助ける人がいる方の反対側に動かなければなりません。また、カヤックに乗る際、助ける人がいない方に移動しなければなりません。沈した人はパニックになっているので、そのような時冷静な判断ができないと思います。そのため、人がいる方へと移動してしまい、スムーズにできなかったように思います。なんとか身振り手振りで次の動き方を伝えることができました。

一度頭の中に手順が入ったらできていたので、ここも練習あるのみだと感じました。

過去にカヤックから沈した経験を持つ僕には、苦い思い出がよみがえってくる気分でしたが、参加者の皆さんは意外と楽しそうにしていたので、ホッとしました。

画像1

一日目は、レスキューの稽古の他に、パッキングの練習もしました。次回の3泊4日のカヤックツーリングに向けてできるだけ多くの荷物をカヤックに積む練習をしました。僕は前年度のカヤックアドバンスで経験していて、テントの梁はテントの袋と別にし、カヤックの先の細くなっている方へ入れることや、少し空いたスペースには、ちょっとぬれてもいい服などを押し込むこと、鍋などのぬれても良いものはハッチの外、カヤックの上などにくくることなどといった、カヤックガイドの柴田丈広さん直伝のパッキング技を参加者の皆さんに教えました。

画像8

その日の夜は、トマト缶を使ってトマトリゾットを作りました。キャンプ飯を久しぶりに作って食べたような気がします。3泊4日のカヤックツーリングでは、限られた中でどのようにおいしく料理するかを追求していくつもりなので、暇なときに手軽にできるレシピを考えておこうと思います。

画像7

二日目

二日目は、一日目と違い晴れていて、とても気持ちの良い天気でした。気温も高くなっていて、出廷前に水浴びをするほどの天気でした。童心に返るようでとても楽しかったです。

画像4

この日は、主にセルフレスキューの稽古をしました。これはカヤックから落ちたときに、自分一人でカヤックに上がるということです。参加者の皆さんは意外と簡単にできていて驚きました。

セルフレスキューはまず排水をします。バウの方に回って、カヤックをひっくり返し、排水をします。この時、カヤックの種類によってはその重量のため、排水できない場合もあります。そのような時は、カヤックに乗った後に排水をします。排水が終わると、カヤックをひっくり返し、カヤックのコックピットの横付近に移動します。そして、レスキューの時と同じようにカヤックの上にあがるのですが、レスキューの時に比べて船体が安定しません。そのため、注意しながらカヤックに上がる必要があります。カヤックに上がるときは、カヤックを体の下にねじ込むようにしてカヤックに乗ります。腰くらいまで上がったら、コックピットの上でカヤックにまたがります。その後、腰、足の順にコックピットに入れ、残りの水を排水します。カヤックに体が乗った後、またがるまでが一番難しいと感じました。その時、重心が高くなり船体が不安定になってしまうからだと思います。できるだけ低い姿勢のまままたがるようにするとしやすいと教えました。

僕が初めてやったときは、一分間スピーチでも述べたように7,8回カヤックから落ちました。おそらく重心が高かったのだと思います。人がやっているのを見るとそういうことが分った気がしました。

画像5

最後に

画像6

画像7

今回のリテラシーでは、雨のさらくわと晴れのさらくわを見ることができました。両方とも見たことがあった景色なのですが、改めてまじまじと観察してみるとどちらも大変美しいものだなと思った次第です。瀲灔とした水面を馳せて、周囲の景観を楽しむこともこの自然環境リテラシー学で経験することができました。ただ漠然とカヤックとともにわずかな時間を旅することは、荒んだ心身に活力を持たせてくれました。次の3泊4日のカヤックツーリングでもこの感覚を大切にしながら航行していきたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?