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GALLERIAのゲーミングノートパソコン(UL7C-AA3 US)

馴れ初め

手持ちのモンスターを大切に育むテイマー気分をいつだって満喫したいから…仕事に私物を持ち込みたい、どうもボクです。つまり、所謂『BYOD』を好みます。
これは町工場でCeleron+4GB+5700rpmという『BYAD』がトラウマになっているからですね。おっと話が愚痴寄りにいきなり脱線しそう。
という訳で、FRONTIERの6700HQちゃんから引き継ぐ形でメインパートナーとしてお迎えしたのが株式会社サードウェーブのゲーミングブランド『GALLERIA』を冠する『UL7C-AA3 US』です。

※UL7C-AA3 US販売ページのプリントスクリーン

価格の理由

このスペックで10万円!やすぅ~~~い♪
安い理由はUSキーボード且つかなプリント設定が無いことと…GPUですかねぇ…。

CPUはAlderLakeの中では上位となる『12700H』を搭載、PassMarkは26500点ほど。お利口さん。問題はGPUです。聞き慣れたGTXやRTXではなく、まさかの『Intel Arc A550M』搭載で恐らくこのことが安売りの最たる要因かと思われます。
ちなみにSSDは『Solidigm(ソリダイム)』が載っていました。Intel尽くし…!

何故、Arc搭載で安価になってしまうのか?というと…まぁ、ググってもらえば大体分かると思いますが、実稼働させてみるとスペックほどのパワーを感じられず、妙にカクつくんですよね。我が家では長男がDevil's Canyonでマイクラサーバーを常設(⚡)しているので本機でそこにお邪魔しましたが、MODを入れていると表示される世界の限界が早い早い。低~中画質など各種設定を煮詰めれば、といった感じでした。
これはモバイル版のArcに限った話ではないようで名だたるガジェッター・レビュアー・YouTuberから「まぁ、こんなもんですね…。」という数多の声を頂戴するに至っています。

結果、Intel Arcそのものの評判が酷いものとなり、当初15~16万円台だった本機は発売から約1年後には現在の価格に落ち着き、事実上の投げ売り状態に陥っております。そこを買いました!!!

実際に使ってみて

私はゲームをほぼやらなくなってしまったのでGPU性能は軽めの画像制作・動画編集・CADが出来れば問題ありません。実際に使ってみて困ることは無く、寧ろオーバースペックとさえ言えるほどです。6700HQ・8665U・10610U等ではちょっとしんどい、関数がみちみちのGoogleスプレッドシートなども当然サクサクこなします。Fusion360で新製品の図案をグリグリ動かしても30分以上の長尺動画の編集も問題なし。一般的なビジネス範疇のクリエイティブ作業であれば快適そのものです。
在庫限りでしょうが、圧倒的なコスパの良さからビジネス用途としては優勝間違いなし!

ダメなところ

ビジネス用途としては優勝と言いましたが、政治家よろしく撤回します。
先ず、2kgあるところ。そしてバッテリー持ちが悪い
Arc A550Mが搭載されていることも相まって冷却ファンが元気いっぱいです。それにも関わらずキーボード全面ほぼ熱い…!
前段までの作業や複数タブ動かしながらブラウジングに合わせて各種サブスクやYouTube等でBGM流そうものなら漏れなくファンが「ぶおォォォ~~~ん!」と嘶きます。
というか低負荷の作業でも長時間稼働させていれば強制排熱が必要になるのか不定期に嘶きます。これではスタバに行けません🥲
まぁ、その状況で顔真っ赤にならないツワモノであれば、冷却ファンが嘶くラップトップは、末尾Hあるいはグラボを搭載したハイスペックPCの証明でもあることから「キミたちが使う末尾Uの低消費電力タイプとは違うのだよ!」と悦に浸るのも一興かもしれません。
まぁ、十中八九「スペック厨きんもーっ☆」で終わりますが…※
※スペックでも上を征くMacBookProなどが敵の場合はコスパ以外で勝てる要素無し

いいところ

見てください。

TAMIYAのカッターマットにUL7C-AA3 USを置いたところ。隣にはSkyLake6700のCPU。

な~~~んにもありません。
ブランドロゴが入るべき場所に何もありません。
これは流行を鑑みたものなのか、生産ラインに落とし込めなかったのか、コストカットなのか…幾つか理由は考えられますが、サードウェーブさんはロゴ無しモデルを数年前からちょこちょこ出していらっしゃるので恐らく昨今の流行とは関係なく、ロゴ無しモデルの必要性を訴えるデザイナー勢(?)がいらっしゃるのかもしれない。素晴らしい。
一番最初に『手持ちのモンスターを大切に育むテイマー気分を満喫したい』などと書いた私にとってロゴレスは嬉しい要素です。中身のみならず、外観すら好きにカスタマイズしやすい訳ですからね。キャンバスはデカいことに越したことはありません。

また、物理的なカスタマイズ性が残されているのも個人的に嬉しいポイントです。
 
今ドキは軽量を謳うメーカーも多くなってRAMやSSDの増設が叶わないオンボードタイプも珍しくありません。我が子のように・パートナーのようにPCを育みたい方は『UL7C-AA3 US』のような末尾HのCPUを搭載したBTOのラップトップをお迎えしてもいいかもしれません。
初期スペックは当然、購入後に「ぼくのかんがえるさいきょうののーとぱそこん!」を実行したとしてもMacBookや超大手メーカーPCとのコスパ勝負に優る筈です。

初期スペック

OS:Windows11 Home
CPU:Core i7 12700H (2.30-4.70GHz/14コア/20スレッド)
RAM:16GB SAMSUNG DDR5 SO-DIMM (PC5-38400/8GBx2/)
SSD1:NVMe Gen4 Solidigm P41Plus (Read3500MB/s)
SSD2:-
ドライブ:-
無線LAN:Wi-Fi 6 AX201NGW (Max2.4Gbps)
重量:1976g

カスタムスペック

OS:Windows11 Pro
RAM:32GB Transcend JetRAM DDR5 SO-DIMM (PC5-48000/16GB×2)
SSD1:NVMe Gen4 1TB Transcend MTE250S (Read7500MB/s)
SSD2:NVMe Gen4 Solidigm P41Plus (Read3500MB/s)
重量:1994g

RAMやSSD増設後で1994gでした。

MacBookAirとの価格差

上記3点の増設分で+44000円。つまり、総額15万円です。
MacBookAirの最廉価モデルが約20万円、初期スペック時点でも2倍以上優位且つ半額で…同水準までカスタムした場合の価格は約38万円となり、2.5倍に膨らみます(2024年4月19日時点)。

MacBookAir15inch初期スペック価格一覧表
MacBookAir15inchカスタム価格

どうでしょう?
開けポンで使うにしても2倍の価格差があります。
その分、ソフトウェアに投資することも可能になりますし極端なことを言ってしまえば、自宅と職場に1台ずつWindowsを置いて移動は手ぶらということも可能かもしれません。というか、既に私はそれを実践しています。通勤中につい道草を食むタイプならばこのスタイルはオススメです。QOLが確実に上がります。

UL7C-AA3 US…いい子ですよ(΄◉◞౪◟◉`)是非ィ~…

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