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【競馬】宝塚記念2024振り返り~道悪巧者の宴

ごく簡単にまとめるなら、タイトルのとおりじゃなかろうか。今後の『超道悪』条件でのみ参考に出来るようなレースだったと思う。

自分の結果は、本命ブローザホーン以外相手抜け。プラダリアがなんとか掲示板に粘り混んだが、あまりにもお粗末な上半期の締めくくりとなった。反省しかない。


さて、スタートから振り返っていく。
まずはベラジオオペラが出足良くハナかと思われたが、そこにまさかの川田。まぁ思いきって動かないと勝ちが見えない馬だと割りきっていたんだろう。ハナを取りきってしまった。

一方そのころ、後方ではドウデュースとジャスティンパレスがもたもたしていた。まさかドウデュースがあそこまで下げるなんてね…。その横でジャスティンパレスはいつもの。やっぱりゲートが課題すぎるね。もう一列前での競馬が出来れば話が変わる馬だと思うんだけどな。ジリジリ並んだまましばらく走った後、動いたのはルメールの方。あそこまでドウデュースが動かないのなら仕方がない。

淡々と川田が逃げるものの、やはりペースは落ち着いたものとなった。その上で3角手前の坂ではこれでもかというくらいのペースダウン。馬郡は詰まり、後方かつ内の馬の逃げ道が消えた。

この時点でジャスティンパレスはお手上げ。調教もあまりいい出来ではない馬が、不利な内を切り裂いて奇跡の末脚を…みたいなことにはならない。出来が悪いなりに、条件の悪い道を通れば大敗しても不思議ではない。ゲートにも課題があるし、本当にこの馬は展開待ちになるね。超ハイペースの前崩れ。これが想定される場面以外では積極的には買えないか。

ドウデュースも外をブローザホーンに被せられ、行くとすればその後ろのみ。そうなると大外のさらに外。もう外ラチにめり込むしかないような事態になる。陣営もマイルの馬だと言うほどだし、そこまで距離をロスすることは避けたい一心で選択したのは内。バリバリの道悪巧者ならまだしも、やはり分が悪かった。乾いた馬場の2000メートル以下。もうこれしかない。正直、凱旋門賞は勝てるイメージがゼロ。国内で秋を走って欲しいが…。そこはもう陣営の舵取り次第。見る側は行く末を応援するしかない。

ベラジオオペラはプラダリアと先行して3着。内容として強かったのはベラジオオペラが一番じゃないかな。プラダリアも力は出しきった。どちらも次の買いどころは『道悪』のスローがベスト。ハイペースが予想される場面では手を出せない。

ブローザホーンとソールオリエンスは思いきった後方からの大外一気。そこに懸けた鞍上の大胆さが呼び込んだワンツー。なんだけど、これが成立したのはマークされない程度の存在感であったからこそ。動きの自由度が高い上に、道悪巧者が故の操縦性が相まって最大限の効果を発揮した。

その他の馬についても、基本的には思いきって外を選んだのか、内を行くことを選択したのかという点のみ。多くを語るほどの収穫はなかった。


冒頭でも書いたが、今年の宝塚記念は次以降で参考にすることは出来ないレースとなった。極端な道悪と、開催終盤のコース状況が要因で、かなり特殊だったと考えるべきだろう。

まぁ、同じような開催終盤での極端な道悪が見込まれるレースにおいてのみ参考に出来るが。勝ち馬含め、掲示板に入った馬たちは、同じような手助けが見込める状況でのみ候補として考える。4歳世代を見直してもいいのかと言われればこまるし、正直過大評価は出来ない。

ブローザホーンは今回の勝ちが非常に大きな意味合いを持っている。エピファネイア産駒の早枯れ説を見事にふりはらった。価値のある戦いだった。

これ以上思い付くこともないし、もう締めにしたい。なんか底が浅い内容になったな。

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