すっぴんやさい農家
和(なごみ)ファームが届けたい商品ってなに?
僕たちが育てるお野菜たちは「べっぴんやさい」として世の中に出していますが、、、
その中でオンライン販売しはじめつつ、自分達の想いとか心意気みたいなことは、なんとか言語化出来ていたような気だけでした。
例えば「べっぴんやさいで食卓に笑顔の花が咲いてほしい」とか「ありのまま」×「個性的」×「シンプル」な組み合わせがべっぴんやさいなんだ!って。
で、その当時出来上がったのがこれ!!
もちろんこれもすごく気に入っているんです♡
周りからもすごくいい!!素敵!!って。
でもね、なんだかボヤッとして何かが足らないような🤔
うーーーーん、その正体は何だろう?
ずっとモヤモヤ😶🌫️
そんな時にkanさんの投稿を見て、ハッとさせられました。
かん味処受講組は大半がそうだったはずではないかと(笑)
僕らはどれに当てはまるだろう?って。たぶん、かん味処を受講していなければ振り返ることはしなかっただろうし、今まで感じていたモヤモヤの正体の一つでは!?と思うこともなかったと思います。
確かに「やさしい」ってコンセプトは就農時に創り出したコア(核)となるものなんだけど、でもそれはどちらかというと商品というよりも人柄寄りみたいに感じ始めて。
これはたぶん②なのかな?・・・と。
確かに、食べてくれたお客様から「おいしかった!!」とか「また食べたい!!」との嬉しいお声。でもそれって気に入ってくれた評価みたいなもので、「食べてくれたらわかってもらえる」みたいに、そこに甘んじていたら単なる逃げだし…
②もあることに越したことはないけど、それだけだと頭打ちになる危機感、やっぱり農家たるもの、育てているお野菜そのものの価値をちゃんと言語化しないと!って。
例えばべっぴんやさいの商品自体を伝えなきゃ、市場商品と比べて、食べるまで差が伝わらないし、食べないと分からないとかではダメ。
その「伝えたいこと」を「伝わる」ように「伝える」
それも自分たちが出来ることは何か?を。考えなきゃダメだ!!って自分たちに言い聞かせ・・・
それでまた考えるんです(笑)
「また食べたくなる野菜」とか「身体が欲する野菜」とか「キレイな味」といった言語を次から次へと。
さらにプロセスやストーリーに焦点をあててしまって・・・
これも一つのトッピングになるけれど、これまた「おいしい」と同じで最終的なベネフィット(恩恵とか利益)というか、評価の方向に・・・😂
段々と頭から煙が出るような思考回路の迷路に迷いこみ😱あはは、悪いパターンに😭
このままだとモヤモヤした状態で年を越してしまう💦
もうすがる気持ちで教えを乞いました。
すると・・・
自分たちの良さに気づいてないよね!!深掘りできていない!それを見つけて言語化すること!!と。
どストレートに核心です💦
でもね、何気に普段口に出している言葉に、ヒントや答えは目の前に実はあったんです!
それが和(なごみ)ファームとしての強みであり、自分たちが出来ることの、その「何か」があるから「おいしい」につながるんだ!と。
じゃあそれは何か?
簡潔に言えば「商品力」
答えは至ってシンプルでした!
灯台下暗しとはこのこと(笑)
和(なごみ)ファームは「すっぴんやさい野菜農家」
野菜は、調理して、調味して、おいしくなるもの
どんな味付けや飾りをするかは、食べる人に決めてほしい。
だからわたしたちは、どんな人にも受け入れられる野菜そのままの姿を最大限に引き出して、そのままの味をお届けします!!
「すっぴんやさい」が食べる人と一緒になって「べっぴんやさい」に変わります♡
僕らの野菜は何も施さないんです。
だから何も飾らないんです。どんな調味料で、どう味付けするかは手に取る人が決めるものなので、僕たちはお野菜そのものの持つおいしさを追求したいから。一言でいえば「すっぴん」なんです。
僕らの育てる野菜を選ぶ土台は「自分たちが食べたい野菜」「自分たちがおいしい!!と思う野菜」「心の底からおすすめできる野菜」
だから軸はどこにでもありそうな馴染みのある野菜、例えばじゃがいもとか、ピーマンとか、生姜とか、さつま芋とか、etc・・・少しは変わったお野菜も育ててはいるけれど、一本の幹に例えるならそれは枝葉のようなもの。
馴染みのある野菜だからこそ「すっぴんさん」がピカピカに輝きつづけ、調理という化粧されたときに「べっぴんさん」になってもらう!!
当たり前のことなのかもしれないけれど、元の素材を少しでもよくしていくために、病気や虫食いにならないように地味ながらもコツコツ草抜きしたり、お野菜の表情を観察して水をこまめに与えたり、お野菜が元気に育つように寄り添ったり、畑は出来る限りキレイにしたり、選果も手作業だし、見た目も中身もクオリティー高いものをお届けする、とにかく時間許す限り手間暇かけて・・・「すっぴん」と「放置」は違うと思っているから。
夫婦2人でやってるし、自分の子供のように「愛情」注ぐから、提供できる量は限られてくるんですけどね💦
でもそれってある意味スゴイ価値かも!?と気づいた瞬間でした。
どうしてここまでするの?って思われる方もいるかもしれないですが・・・
で、妙に気になってた投稿がこれ(笑)
僕たちは「自然栽培」という日本の農家でも数少ない手段を選択しています。でもそのことをあまり強調はしたくないし、その機能的価値ばかりで安心安全って言わないことにしています。
色んな考え方あると思っています。が、環境保全のためにしました!とか、農薬使っていないから、自然農だから「虫食い」あっても仕方ないでしょ?的な風潮もどうかと思うし、ただただ人間の健康と同じで食べる野菜も健康であってほしい。後付けの環境保全とかじゃダメな気がするんですよね。家庭菜園ならそれでもいいかもしれないけど・・・
やっぱり人が口にする食べ物を対価をいただいて販売する以上は、一定の品質基準は必要だし、法令遵守もしかり、食文化を遺したいなら時代に即すこともモラルの一つのような気がしています。
ただ選ぶのはその先にいるお客様それぞれだから、少なくとも僕たちは自分たちがしていることをシンプルに分かりやすく「伝わる」ように「伝えていく」それだけです。
それが「すっぴんやさい農家」であり「べっぴんやさい」なんです。
だからと上記のツイートはここまで考えるための伏線だったんだなあ~と(笑)
いやはや、かん味処恐るべし・・・
今だから気づいた大切な学びの深さや広がり、ホントに受講していてよかった~。受講していなければ言語化しようだなんて思わなかったはず。
あらためて・・・
和(なごみ)ファームは「すっぴんやさい野菜農家」
野菜は、調理して、調味して、おいしくなるもの
どんな味付けや飾りをするかは、食べる人に決めてほしい。
だからわたしたちは、どんな人にも受け入れられる野菜そのままの姿を最大限に引き出して、そのままの味をお届けします!!
「すっぴんやさい」が食べる人と一緒になって「べっぴんやさい」に変わります♡
やっと腹に落ちました。背負い投げされて身体が空に浮いた無重力のような心地よい感覚です!!
心置きなく年が越せそうです。
そして僕たち夫婦が1番大事にしてること
約束|beppinyasai|note
僕たちが楽しんで働くこと。嫌なことがあっても次の日には繰り越さない。
「おはよう~」「元気~」って2人が仲良く笑いながらお野菜たちと向き合てるほうが、すくすく育ってくれてる気がしています。
こうやって育ったお野菜たちが、いろんな方のもとに届き、会話のキッカケや食卓の笑顔の花が咲いてくれたらいいなと。
努力なしに「すっぴん」は美しくなれない。だから毎年毎年もっともっと努力して様々なことに挑戦しながら結果を創り出し、沢山の笑顔の花が咲くように、僕たち夫婦は前進します!!
今年1年も本当に沢山のご縁や出会いに恵まれました(^^♪
このnoteが書けるようになったのも、kanさん主催のかん味処であり、そしてそこで出会った参加者と一緒に学び合い、皆んなで高め合った場所があったから。その関係は今でも続いていることが何よりうれしいです。
さらにお互いに切磋琢磨してよりよいものを育てようとして、様々な情報交換や共有して、点が面として取り組める環境を作り出そうとする、農家の朝礼ルームや農家の雑談ルームの仲間たちがいてくれたこと、本当に感謝しています。
ありがとうございました!!
2022年もさらに良い年になれるよう、学び続け、実践し続けます!!