休学届を出してきた
3年間の休学届を出してきた
休学届とは言うものの、それは名ばかりで、
実際のところは、中退である。
久しぶりに京都大学に赴いた。
原付を運転しながら、大学に近づくにつれてお腹がキリキリするような感覚だった。
このお腹の不快感とか、動悸というほどでもない胸の違和感は、退学届を出すのが原因ではない。
いつも、この大学に通うときは、こういう変な感じがしていた。
4月の段階で、少し不登校気味になってしまい、心療内科に行った。
そこからちょっとずつ調子が良くなっていき、5月~6月は一生懸命勉強した。
しかし、前期が終わる直前の7月の統計の授業で自分の発表の番が回ってきたときに、またメンタルの調子を崩してしまい、急に欠席をするという害悪プレーをかましてしまった。
7月末には、この京都という荒んだ暮らしに花を添えようと、おしゃれな車を買った。
東京まで買いに行って、そのまま8月に突入。
そのまま広島まで下道で運転して出かけた。
そんなこんなで8月と9月は健康的だったが、10月はTA(ティーチングアシスタント)でしか学校に行けず、色んな授業やゼミに無断欠席をした。
10月末にすべての糸が切れて、YouTubeで奇怪な投稿をしてしまった。
色んな人に訳の分からないLINEを送り付けてしまった。
その時進んでいた某プロジェクトも投げ出さざるを得なかった。
何もできないくらい自分というものが壊れてしまった。
11月はそんなこんなで療養期間だった。
その傍らで、11月中旬から就職活動を行い、12月には内定が決まった。
我ながら最高にスピーディな進路選択だったと思う。
そして、12月も1月も一度も京都に戻らず(1度くらいは戻ったかもしれない)、ついに今日3月7日、京都に戻ってきた。
休学届を出しに行くときは、色んな感覚がよみがえったが、一番最初によみがえったのは、心理学の勉強に夢中になっているときの感覚だった。
図書館に面白い本を借りに行って、ノートにまとめながらいろんなことを勉強した。
研究者のタマゴでもなんでもない僕だけど、1つの学問分野を極めるというか、学びつくすのは面白かった。
だからこそ、今この大学院を辞めていいのかと3秒くらいは自問自答した。
でも、僕の気持ちに迷いはなかったみたいだ。
むしろ、肌に合わない環境で、一人孤独に面白い勉強をするっていうのが、牢屋で一生ゲームをするのと同じくらいには甘えだなという感覚もあったし、
社会貢献の一つもしていないという感じがしたので、僕はさっさと学歴を捨てて働いた方が良いと思った。
学歴は最強の剣でも盾でもない。何をするかが大事だと思う。
僕は、大学時代の就職活動で、1社しか内定が出ず、そこはYouTube活動の制限を求めた。
だからこの大学院に進学することを決意した。
ビジネスではなく、研究によって国語教育にメスを入れようという想いでこの大学院にやってきた。
しかし、この大学院が合わなかったから、全然違う企業から内定をもらって、そこに入社することになっている。
正直ここ2~3年だけを考えると不本意な人生だ。
僕の作った「運命は最善になる」という言葉が少しくらいは心の手すりになってくれるけど、ちょっとばかり頼りない。
どうか、これからうまくいってくれ。僕の人生。
さらば、京大。
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