快適領域(コンフォートゾーン)が収入を決める:金持ちが快適な人と貧乏が快適な人

米国の大金持ちのハーブ・エッカーが、15年位前に出した本に、お金持ちになれるかどうかはコンフォートゾーンによって決まる、と書いていました。

コンフォートゾーンというのは快適な領域という意味で、例えば、年収300万円が快適な人もいれば、年収2000万円が快適な人もいる、ということです。

これはエアコンの設定のようなもので、年収300万円が快適な人は、何かの幸運で年収500万円になると、こんなの私らしくない、と気持ち悪くなって、また年収300万円の暮らしに戻るように無意識に行動してしまいます。

逆に年収2000万円が快適な人は、年収が1500万円に落ちると、これではいけない、と頑張ってまた年収を2000万円に戻そうとします。

つまり、収入はその人のコンフォートゾーンが決めている、という理論です。

貧乏が快適な人はそれなりに理由があります。まともに働きたくない人もいれば、周りから世話をしてもらうのが快適な人もいるかも知れません。多摩川のダンボールハウスに住んでいる人にまともな住所を与えても、また多摩川に戻る人もいるそうです。そういう人は多摩川での自給自足の生活が性に合っているのでしょう。

もっと極端な例を言えば、マザー・テレサは、清貧が神の心に沿う、と考えていたようです。そして、少し痛みを感じる位貧乏なのがちょうどいい、神のために、痛みを感じるくらい貧乏なのが正しい、と考えていたようです。

こういう考えだと、いつも痛みを感じるくらいに貧乏になりたい、と思っているので、裕福になることはないでしょう。大金が入ってもすぐに貧しい人達に施しをしたりして、またお金が無くて痛みを感じる程度に貧乏になります。

しかし、マザー・テレサにとっては、少しお金が足りなくて痛みがある状態が快適なわけです。

そこまで行かなくても、お金は食べていけるだけあればいい、というのがコンフォートゾーンであれば、本当にそういう状態が現実化します。

反対に、どうしてもお金持ちになって幸せになって別れた夫を見返してやる、という強い意志を持っていた女性は、起業して年収1500万円以上になったそうです。この人は貧乏ではなく、金持ちがコンフォートゾーンだったのでしょう。

要するに、何を快適と感じるか、によって収入が決まる、という話でした。

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