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猫5等

今日は2日続けて麻雀を打っていないので、過去の印象的なセットの話を書こうと思う。
今回取り上げるのはあの有名案件ツイッタラーの猫さんと初めて5等をした時の話だ。

当時の俺はFXで100万溶かした頃で、そろそろ働くかなど考えていた。
そんな折に、猫さんからDMが来た。内容は5等メンツが減ってきたので、一緒にやらないかというものだった。
正直かなり悩んだ。まず見ず知らずの人とセットをするという緊張感、加えて5等はかなりの高レートなのだ。相手が全員打てる相手なら即パンクしてもおかしくはない。
そのセットに参加する事に、優位性があるかなど色々考えたが、最終的には
0,3であること(当初は0,5だと思っていた)
高レートへの興味
そしてパンクしても働くきっかけになるからいいか、と考えた。
一度打ってみて意味がなさそうなら、そのままおさらばすればいいしね。
当初は聞いたこともない場末の雀荘を指定されたが、初めての人、高レート、場末は三重苦すぎて麻雀どころじゃないのでzooを指定した。

セットは夕方の19時頃からだった。
どれくらい動くか分からなかったので財布に10万、ポッケに10万入れて家を出た。(今だから言えるが当時の俺の全財産は30万ほどである)
ポッケの中の10万を落としていないか、5分ごとに確認しつつ雀荘に向かった。この時点でかなり緊張していた。
慣らすためにチャオの3Aを打ったら、秒で40k負けた。
セットの時間が来たのでZOOに向かうと、一人の男性が座っていた。
想像よりシュッとした見た目、今風の髪型に、澱んだ目つき。
ひと目見ただけで猫さんと分かった。
緊張して乾き切った口で挨拶したが、自分が何を言っているか分からなかった。
初めての高レートなんだから仕方ない。
その後仕事鞄を提げた中年男性(以後Sさんと呼ぶ)と
見事なつるっぱげ頭の中年男性(以後Hさんと呼ぶ)が合流してスタートした。

麻雀の内容は普通に負けた。
初めての高レートセットで、多少のミスは覚悟していたが、不ヅキも加わり
よく麻雀漫画に出てくるネット麻雀で鳴らしてそこそこ自信のある若者が、ジジイ共にボロクソにされるシーンと完全に一致していた。
オーラス3面張で聴牌してシュバったら猫さんの間6pにストライクしてトップ陥落したり猫さんとHさんにサイコロを振られしていた。
サイコロ振る時、Hさんが絶叫しながら気持ち悪いダンスを踊ってきたが、意地とプライドで、か細い理性の糸をどうにか繋いでいた。
ずっと耐えていた俺に4北チャンスが来た。丁寧に手組みし、シュバリーチを成功させた。和了形などは全く覚えていないが34、34、26枚ぐらいだったはず。一枚300ptなので一撃約3万円の和了である。
溜まっていたフラストレーションが一気に弾け、やり返すように絶叫しウサインボルトの真似をしてやった。
するとHさんが仏頂面で「ちょっとうるさいから静かにして」と言ってきて
俺はもっと気持ち良くなった。
結局この日はフリー40k負け、セット45k負けの大敗で終わった。
普段動いて1〜2万のレートの俺には、かなりきつい負けだったが、どこか満足感もあった。
初めての高レートで火照った体を夜風で冷ましながら帰路に着いた。
長くなってしまったのでここまでにするが、いつかこの続きのリベンジ編も書きたい。



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