年の差婚

 ハライチの岩井勇気さんが19歳の奥森皐月さんと結婚したことで、フェミニズム系の人たちから酷い人格攻撃を浴びせられています。

 フェミニズム系の人たちは、同質の男女間の婚姻を良しとする傾向が強すぎるように思います(扶養家族手当廃止論なんかその典型例ですね。)。年の差婚に対するフェミニスト系の人たちの嫌悪感もまた、同質婚を良しとする考え方の帰結なんだろうと思います。それは、夫婦間の格差は小さくするかもしれませんが、婚姻による階級混交の可能性を失わせ、社会を分断させる方向に動かしていきます。

 といいますか、ある程度入試偏差値の高い大学を卒業してホワイトカラーとして働いている男女のことしか見えていないと思えてしまうことが多いです。

 岩井さんを攻撃している人たちは、19歳の奥森さんに十分な判断能力がないことを前提としています。しかし、この、19歳ではまだ未熟だとする価値観は、「大卒で当たり前」という恵まれた生活環境に育まれたものといえます。2023年においても、高卒者の大学・短大進学率は男女とも6割未満なので、この世代の半数弱は大学等に進学しません。高校卒業後すぐに就職して社会人として生活する人たちはそんなに希な存在ではありません。彼らに、いつ誰と結婚するのかについて十分な判断能力がないと考えるのは、大卒者の傲慢ともいえます。

 

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