北村晴男弁護士とデマ

てつやさんという方が、

外国人が罪を犯したと明確な容疑をかけられても殆どのケースで理由を明かさないまま「不起訴」となり、稀に裁判になっても、その多くはワケの分からない理由で「無罪」判決となる。国会はそれを是正しようともしない。それどころか、岸田政権は不法滞在の犯罪者でも子供を作れば家族ごと合法的に日本に滞在できる仕組みを作った。日本を破壊したいのだろうか?

https://twitter.com/tezheya/status/1713293118983024649


とツイートし、北村晴男弁護士がこれを無批判でリツイートし、拡散しています。

 しかし、これはデマです。

 来日外国人被疑事件の検察庁終局処理状況(罪名別)を見る限り、むしろ、来日外国人の方が起訴率がやや高いくらいです。
 来日外国人被告事件の有罪率に関する統計は見当たりませんでしたが、令和4年版の犯罪白書に「令和3年における外国人事件(外国人が被告人となった事件)の通常第一審での有罪人員は、4,780人(前年比6.7%減)であ」ると記載されているので、「稀に裁判になっても、その多くはワケの分からない理由で「無罪」判決となる」ということはなさそうです。

 なお、来日外国人以外の外国人、すなわち特別永住者、永住者、日本国民の配偶者、在日米軍関係者の起訴率、有罪率に関する公的な統計はどこも出していませんが、特別永住者、永住者、日本国民の配偶者については普通に起訴され、有罪判決が下されていることは、日々のニュース報道等からも明らかです。私が最初に受任した国選弁護事件、被告人は在日朝鮮人の人でしたが、普通に起訴され、有罪判決が下されています。

 これがデマであることは、弁護士として普通に活動していれば、普通に知っていることです。なのに、弁護士が、これをリツイートして拡散するとか、ちょっと信じられません。

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