日記(2022/05/17)

会社を休んで家でじっとしていた。11時まで寝た。気分が優れないがプルーストだけは読めるので読む。

エリック・サティの誕生日らしく、それが理由というわけではないけど、高橋悠治のエリック・サティのアルバムをAppleMusicで聴いていた。『サティ:ピアノ作品集(1)』の「ジュ・トゥ・ヴゥ」を聴いてなぜか嬉しくなった。好きになった。

そのあと、YouTubeでジェラードンのコント「股間ハチに刺されて、腫れたところを好きな子に目撃された」を見た。久しぶりにYouTubeを見る。笑ってしまった。(しまったってこともないが。普通笑うもんなので)。アタック西本の絶望演技ほんと好き。

今日のプルースト、気になった箇所。

私のなかの知性はひとつしかないはずで、もしかするとそもそも知性というのはこの世にひとつしか存在せず、全員がその知性の共同間借人として、それぞれ個別の身体の奥からその知性を眺めているのかもしれない。

プルースト『失われた時を求めて』岩波文庫3巻 p.312

何か変なことを書いていて、気になる。
プルーストは、それこそ有名な『スワンの恋』のように誰もが一度は経験するような人間感情をこれ以上ないくらい緻密な思考とその詳細な分析で惹き込むようなのもあれば、こういう突飛な思考を開示したりすることもあり、それもまた同じくらい魅力的だ。
これの何に惹き付けられるのか今のところは説明できないけど、だからこそ、こういう箇所に出会ったとき、プルーストについてもっと時間をかけて考えていきたいとつねに思う。

今日読んだ部分はこれ以外にも本当に面白い箇所ばかりでもっと引用したいのだが、その面白さを伝えるには、プルースト特有の長さというか分量が必要なので、もどかしい。(今日は終わり)


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