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日記(2022/07/22-23)

金曜日。ジョン・フォード『捜索者』再見。インディアンに拐われた少女2人の額に刻まれた傷のおぞましさ、彼女たちの異様に見開かれた瞳とその不穏な輝き、ジョン・ウェインは「もう白人ではない」と言って立ち去る。こんなに美しいのにこんなにおぞましい映画!となる。前に見たときもそう。夜、彼女とコワすぎ最終章を再見。やっぱ最後に宇野祥平出して終わらせちゃう強引さは、コワすぎに求めてる強引さと違う!

土曜日。彼女の買い物に付いて行く。めちゃ似合う良い眼鏡を見つけていたので僕も欲しくなるが、色々試した結果やっぱり今のやつが好きなので買わない。二子玉川のモール来たけど、客層が「ある程度富あるけど別にそういう感じ出してるわけでもなく、しかし服装とか表情にさりげなく余裕が現れてる」って感じの人たちばかりだった。田舎のイオンモールとは全然違う感じ。休日にゲーセンに来てる中高生とか見かけない。ドン・キホーテと客層全然かぶらなさそう。
その後、新宿の東宝に移動してジョー・カーナハン『炎のデス・ポリス』見る。めっちゃ面白い!美しい映画。冒頭の夜の明るさが嘘の夜(「アメリカの夜」)っぽくて良いが、こういう地域は本当にこのくらい明るいのかな。クレジット出てる間にも全然ストーリー進ませるドライブ感好き。中島貞夫『狂った野獣』がその気持ち良さを教える最も良い例だと思う。景気よくスピーディーに人が死んでいくことが登場人物を最小限に絞ることに繋がる。キルカウント的な観客の期待に答えつつ稼働人数の最小化を図るというB級精神。それは終盤において登場人物が「死んだと思ったらまだ生きてる」という展開にも現れる。資源としての登場人物のリサイクル。アレクシス・ラウダーがフランク・グリロを信じて銃を手渡すときの仰角ショットは宗教的な何かを感じさせる天からの光とそれを撹乱する巨大なファンが印象的だが、このショットはやっぱり終盤でアレクシス・ラウダーが彼に向けるシングルアクションのシリンダーが回転する瞬間を写したショットに活かされていて完璧。そして終わり方、美しい!
帰宅してコワすぎマラソン再開。超コワすぎ1再見。めっちゃ活動してヘトヘトになった。


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