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【極私的音楽雑記】#29 ワム!の「クラブトロピカーナ」。イギリスのMVが強制的に耳に入ってきた。(1983年①)

ミュージックビデオが一般化してきた1983年

1983年頃からミュージックビデオ(MV)の量も増え、質も高くなってきた。米MTVの影響力が大きくなっていったことも背景のようだ。

ご存知『スリラー』の大ヒットでマイケル・ジャクソンは頻繁に目にするようになったし、ビリー・ジョエルの「アップタウン・ガール」やライオネル・リッチー「オール・ナイト・ロング」もよく流れていた。そして新たにマドンナ、シンディローパーといったアーティストもMVをきっかけに知った。

ワム!の「クラブトロピカーナ」(1983年7月)

そんな中で、新人で、これはいい曲だ!と思ったのが、ワム!の「クラブトロピカーナ」だった。
ファンキーなスラップベースとシャキシャキのカッティングギターのリズム、ラテンっぽいバッキングがカッコいい。
この曲を聴いただけで相当、才能がありそうだ、と思った記憶がある。(当時の映像が公式で4Kクオリティでアップされている)

ワム!はお茶の間系の情報番組でも「今イギリスで大人気の二人組です、、」といった感じで紹介されていた。

ジョージ・マイケルはこの時、20歳。

その後もワム!の曲は他もヒットし、ミュージックビデオが頻繁に流れていた。

2023年、当時の人気ぶりや苦悩が分かるワム!のドキュメンタリーがNetflixで公開されている。

第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン?

ベストヒットUSAなど日本のミュージックビデオの番組は、その時のヒット曲をランキング形式で紹介したり、注目の新人や新曲をピックアップする形式だった。

そもそもテレビは受動的なものなので、自分の好みのジャンルに無関係に、いろんな曲を受動的に目にすることになる。

新たな出会いもあるが、逆にいえば、そんなに好みでなくても何回も観て、記憶に残ってしまう曲も多かった。

当時は、そんなに意識はしていなかったが、振り返ればイギリスのアーテイストの曲がやたらと多かった。1983年は「第2次ブリティッシュ・インヴェイジョン」元年だったらしい。

ワム!もそうだし、特にカルチャー・クラブの「カーマは気まぐれ」は幾度となく流れ「カマカマカマカマ、、、」というリフレインとビジュアルが脳に焼きついて離れなくなった。
デュラン・デュランやカジャグーグー、フランキーゴーズトゥハリウッドの「リラックス」やユーリズミックスの「スウィート・ドリームス」も耳にこびりついた。

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