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【極私的音楽雑記】#23 クリストファー・クロスからのバート・バカラック (1981年②)

1980年前後は今でいうAORの名盤が数多くリリースされたが、特によく聴いたのはボズ・スキャッグス「ミドル・マン」、レイ・ケネディ「ロンリー・ガイ」だった。「ミドルマン」は、よりTOTOっぽかったし、デイヴィッドフォスターがプロデュースした「ロンリー・ガイ」はすこぶるエアプレイっぽかった。

クリストファー・クロスのデビュー

そして、これまた一流のスタジオミュージシャンが参加したクリストファー・クロスのデビューアルバム『南から来た男』もヒットする。1981年にはグラミー賞の5部門を獲得するなど評価も高かった。「セイリング(Sailing)」や「風立ちぬ (Ride Like The Wind)」も自然に耳に入ってきた。次のアルバム「Another Page」もよい曲が多かった。

バート・バカラック作曲の「Arthur's Theme」

クリストファー・クロスで特に印象深い曲が、1981年にリリースされた「ニューヨーク・シティ・セレナーデ(Arthur's Theme (Best That You Can Do))」だった。この曲は映画の主題歌ということで映像付きのミュージックビデオもあった。
曲調、アレンジとも王道のポップス感にあふれていた。

作曲したバート・バカラックは「雨にぬれても」「サン・ホセへの道」、カーペンターズ「Close to You」などで何となく知っていたが、自分が洋楽を意識的に聴き始めた1970年代後半あたりは、ロックの影に隠れていたのか、あまり見かけなかったので、自分にとってはリアルタイムに近いバカラック体験だった。


その後も折々にバカラックの曲を愛聴した。1985年のディオンヌ&フレンズの「愛のハーモニー(That's What Friends Are For)」は特に印象に残っている。
大スターによる素晴らしい名演。 スティーヴィー・ワンダーもハーモニカも絶品だ。

1986年の「On My Own」パティ・ラベルwith マイケル・マクドナルド

そして1998年のエルヴィス・コステロ with バート・バカラック「ペインテッド・フロム・メモリー」でもバカラック節は健在だった。

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