集合的無意識とゲニウス・ロキ

集合的無意識とは、人間の無意識の深層に存在する、個人の経験を越えた先天的な構造領域で、普遍的無意識とも呼ばれているらしい。

ゲニウス・ロキも集合的無意識がはたらいているのだろう。場所の記憶というものがあると思う。墓地やお寺に感じる霊気の正体はこの集合的無意識だろう。死んだ人を葬った時の悲しい記憶がその場所に記憶され、そこにアクセスした人は霊気として感じる。

この場にアクセスできる人は限られる。トリガーを引かない限り縁がない人は永遠にアクセスできない。そのトリガーが言葉であり、絵であり、芸術、競争や挫折、陶酔もあるだろう。全てトリガーとなる。

古くからある飲み屋街の飲み屋、ゲニウスロキを感じる。弱者や大衆やもがいてる人の悲しみ、労わり合い、が場所に刻まれた時それを感じることができる。人それぞれ感じられるものとそうでないものがある。同じ映画を見たって感じ方は人それぞれ。場所もそう。おそらく、どの領域にアクセスできるか、その指向は大体決まっていて、それが性格とか人生を決める。同じ領域にいる人とは初めて会っても懐かしさや親密さを感じる。


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