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砂鉄さん。

6月28日(金) 夜

今日はずっと雨。私はけっこう気圧の影響を受けるらしい。最近雨の日は必ずと言っていいほど午後に寝落ちしてしまう。今日も猫に「何でそんなにかわいい感じに仕上がっているのか。」と質問しながら横にいたら知らぬ間に寝ていた。少し前から猫のしっぽの格好良さに気づいて常々「かっこいいねぇー」と褒めちぎっていたのだけれど、今日は鼻の可愛さに気づいた。コーラルピンクの鼻。下のほうだけちょっとこげ茶でさわり心地がムニムニ。触ってもあまり嫌がらなかったのでここぞとばかりに触っているうちに眠りに落ちていた。

朝、今日ってもしかして、と思っておととしの手帳を見返してみたらやっぱりそうだった。おととしの今日、大好きなライターの武田砂鉄さんに会えた日。

砂鉄さんのことを知った経緯は思い出せないけど、コロナ禍で気候危機のことを学び始めた時、色んな人のSNSで砂鉄さんや砂鉄さんのラジオが紹介されていて聞き始めた気がする。そのラジオが毎週の楽しみになった。私がフェミニズムに浸かるきっかけになったのも砂鉄さん。
ゲストとの会話、社会問題、政治への発言、ずっとマイナンバーカードやアベノマスクのことに定期的に触れるところ。暑苦しくなくて、シニカルでユーモアがある話し方が好き。砂鉄さんの言葉はほんとうに優しい。為政者への厳しくて強い言葉も、その政策によって弱い立場に置かれる人のことを思ってのことだと感じられる。

砂鉄さんの言葉で、いくつも好きなのがあるけど、

”このところ、何かを問題視すると、とにかくよく「気にしすぎ」と言われる。気にしなさすぎではないかと思う。”
(2021年3月24日 Twitter)

この言葉はいつも持っている。

いつも考えすぎてちょっと周りから浮いてしまったり、浮かなくても、自分がおかしいんじゃないかという感覚に陥ったりの私を支えてくれる言葉。宝物。

あの日の少し前、私の住む街に講演会で来ることを知り、ラジオに半分冗談、半分会えたらいいなって思って送ったメールが読まれた。半分冗談だったから、自分の働くお店のHPのURLを貼った。そしたらメールが読まれて本当に来てくれたのだ。

砂鉄さん、「どうせ来ないだろうなと思っているだろうから、絶対行ってやろうと思った。」とこの放送で話してたけど、そういうところも私のツボに入って、ますます好きになった。
それから2年経ってもずっと砂鉄さんを勝手に自分の心の支えにしている。

砂鉄さんのことを書き始めると、角度によってはとてもきもちわるい人に見えかねないので(というか、日付を覚えている時点で自分でもきもちわるい)あまり書かないでおくけど、2年前の今日のことは定期的に思い出したい。あの時砂鉄さんに会えて、それまでの私の人生ぜんぶ正解って思ったから。


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