ある日、電車に乗れなくなった

専門学校卒業後、ずっとアルバイトをしていた会社に入社した。
飲食店で、会社も人も商品も、何より働いてる自分が一番キラキラしてると思ってて、今までプライドなんてなかったけど、働いている自分にすごく自信を持つことができた。
ちゃらんぽらんでテキトーに生きてきたわたしは、鬼のように厳しい上司にめちゃめちゃ怒られながら、めちゃめちゃ成長した。
ちょっと人間に近づけた。強くなった。
人生であんなに怒られること、今後絶対ない（笑）


入社三ヶ月で、なんにもできない自分に嫌気がさして
たまたま社長に会った時に、号泣したことがあった。
毎日忙しすぎて、業務に追われて、他のことに全く手が回らなくなった。
勤務中に『あと何時間後には店にいるんだ…』て考えたり、要領の悪さに落ち込んだり。
なんでこんな忙しい店になんもできないわたしが配属されたんだろうって考えて号泣した。
したら社長が『なんもできなくて当たり前だ。お前はまだ産まれたての猿なんだから、これからやれること覚えていけばいい』って言ってくれて、
なんで猿…悪口だ…(T_T)って一瞬思ったけど（笑）
できなくて当たり前、できるようになっていけばいいって思えた。

でも、謎に責任感感じちゃう性格で、
今なら、できないことは他の人に振るって言う考え方できるけど
当時は些細なことも、やらないと…って責任感背負って、いっぱいいっぱいになってたんだよね。

ある日、電車に乗れなくなりました。

休日出勤の帰りの電車で、超ド貧血起こして座ってられなくなった。
もともと貧血起こしやすいタイプだけど、帰ってご飯食べて寝たら大体元気になるのに、
全く元気にならなくて、次の日もフラッフラのまま出勤した。
電車乗ってる途中で立ってられなくなって降りて遅刻して…ってのが一週間ぐらい続いて、
病気かな…？と思って内科で血液検査した。
結果は濃度が少し薄いぐらいで普通って言われて
ストレスかもしれんて気づいた。

そんな体調死んでるわたしを見かねた上司がちょっとお話ししよっか〜って声かけてくれて、
待ち合わせの店で上司の顔を見た瞬間、大号泣。
よお泣きますな。
自分でも何がそんなにしんどいのかわからなくて、言葉にできなかったけどあまりに泣くので、
明日から少し休みなって言ってくれて、
三ヶ月ぐらい休むことになった。

めちゃめちゃ忙しい時期で、店に迷惑かけることになる。
罪悪感あったけど、

『電車に飛び込む人の気持ちがなんかわかる』

って思った自分がいた。もうやばいなって。
そういうこと考える人間じゃなかったからびっくりした。
決して飛びこみたいと思ったわけじゃないけど、
毎朝会社に行きたくない人なんてごまんといるだろうけど、その中でもしんどすぎてわけわかんなくなっちゃう人がいるってことを理解できちゃって、
怖くなったんだよね。

休職したあと一年だけ戻って働いて、退職した。

今はのんびりアルバイトしながら生活しているわけですが、もう普通の会社員に戻れる気しないな〜と思う。
都会でせかせかと時間に追われていろんな人の感情受けながら生きていくのは、結構辛かった。

今でも朝早かったり満員の電車に乗ると、ドキドキしたり不安になったりすることがたまにある。
遊びに行くんだよ楽しいよ〜って心に言い聞かせる。

会社がブラックだったんだねって言われることあるけど、
大変なところは納得して入社してるし、会社は全く悪くないのです。むしろ、最後まで大切に雇ってくれて感謝してます。

このことから学んだのは、
無理は絶対にしないってこと。仕事以外でも。
もうできないって思ったら、離れるのも賢さだということ。何よりも自分の心が大切。
辞めるという選択をした自分はすごいと思う。

今は毎日楽しくて幸せ。
たくさん寝れるし追われることないし、やりたいことも全部できる！めちゃめちゃ楽しい。
もっと楽しいこと探していろんなもの好きになりたい。

多分、普通の人より色んな楽しみを持ってると思う。
せっかく楽しいことがいっぱいあるから、発信してみようかなって。誰にも見てもらえなくても、自分の日記として、ただ発信してみようかなって。そこから何かが生まれるかも知れないし。
安定やお金を求めるのではなく、心の充実度を求めていきたい。

わたしを大切にしてくれてるお友達へ
仕事休んでちょっと落ち込んでた時に、
ゆっくりしなよ〜、って声かけてくれてありがとう。
わたしを否定する人は1人もいなくて嬉しかった。
だからわたしもみんなが辛い時は、
たくさん抱きしめるしどこへでも会いに行くしなんでも話聞くし、おいしいもの食べてあったかいお風呂入ってふかふかのお布団で一緒に寝ようと思う。

これからどうなるかなんて誰にもわからないから、
今を精一杯生きていきたいな。

おわり〜

※下書き消化投稿
※今は元気いっぱいよ✌︎