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黒幕のお話し

⚠️オクトパストラベラー2のネタバレを多分に含みますので、本記事の閲覧はクリア後を推奨します。また、初代や覇者のネタバレを含む可能性があります。併せてご了承下さい。

序文

ある日、フォロワーさんに聞かれたんです。「器って結局なんだったの?ヴィーデはどうして復活したの?」と。

そういえば、あれだと諸々よくわかんなかったよなぁ?と思いましたので、今回はそのお話をメインにしたいと思います。

なので、アルカネット大好き党員の皆さんには大変申し訳ないのですが、此方では触れる暇がないと思います。そもそも彼女に関しては語れるほどの情報がないんですよね。クロードの嫁姫説を採るにしても、あっさりし過ぎでは?と思ってしまう今日この頃。

駆け落ち先がラスボス因縁の城とか騙し討ち感あるし、別れたんだとしたら、その後数百年間も味方でいるとか首を傾げる……。しかしアルカネットの花言葉は「あなたが信じられない」。これは合致しそうなんですが、種馬クロードの所業って女の敵でしかないんだよなぁ?こんなんじゃ弱いんだよなぁ?別れた後にばら撒きだしたのかなぁ?謎。

それと英語版の「何百年」の部分が「centuries」になっています。クロードは800年以上生きているはずなので、これをどう解釈するか。千年行っててくれたら簡単だったのになー。うーん。ヒントもう一声!

また、タンジーとトルーソーは私の中で黒幕ではないです。頭文字の設定は重々承知しておりますが、事の真相においては何も知らんだろ、あの2人……という意味での除外であります。ハーヴェイも特にないですね。作中で語られた通りに受け止めています。

というわけで残り4人!

ペトリコール

もう1人の気になるあの子と言えばペトリコールちゃんですが、これも情報が未だ少ないため当て推量で話すと、ナ・ナシの里の元依代関係者それも選ばれなかった側なんじゃないかなぁ?と考えています。なんか耳も見えてるし。

彼女は間違いなく狩人で(相棒に選ばれなかった方の魔物の“捕獲”/守護者への攻撃、同業者扇動)、“黒の狩人”という通り名を持っていました。

注)相棒が選択時点で堕ちかけていたことそのものに関しては、コハゼとクラリッサがサブクエで語っていた内容にヒントがあると思います。

あの里の子供たちは依代という制度があることで、終始モヤモヤしています。小屋の中に隠された当人は不安の方が勝っているようでしたが、選ばれなかった子供らは安堵するどころか葛藤を抱えているようにさえ見受けられました。宿屋の子だけは別だがな!

他の獣人の大人たちよりずっと人間らしく見える彼らは、これから長年に渡り「選ばれなかったこと」によるストレスと「閉じ込められている友への罪悪感」によるストレスを抱えていくことになるでしょう。

終わりの見えないストレスは、人の心に影を落とします。もし仮に彼らが人間だったなら、周りの大人が依代を立派だと褒めるだけでも苛まされたことでしょう。張り詰め過ぎた糸はいずれの後、自ら事切れることを望みだす……そのタイミングで望外の温情を掛けられたなら……たとえアルカネットでなくともいとも容易く堕とすことが可能となるでしょう。

注)コイツ何言ってんだ?と気になる人は『虚偽自白』で検索してみてね。

んで、カタルアクタを見守っていたアルピオネが30才。ナ・ナシ族長が38才。その双子の子供が8才。よって族長は30才前には解放済み。

トトハハに堂々と人間が闊歩し出したのは、ジュバ様が友人を得た20年前。族長18才なら絶賛依代中か?ふーむ?アルカネットが闇の祠の下見にきている可能性はけっこうあるし、オリの手記でもペトリコールは『若い頃に忠誠を誓った』とあるし……正直ここら辺は五里霧中で確定要素がありません。ついでに族長の背中の傷も気になるところですがこれもまた不明。

ペトリコールの件を抜きにして考えても、ここの依代制度には何らかの闇を感じます。なんだったら、儀式まるごとダーケストの策略である可能性さえ疑っています。

何せ欲がないはずの獣人を実験台にすれば、暗黒爆誕の瞬間を観測出来そうですからね?原理さえわかれば量産も可能ですし?それか獣人が人間に戻れるかどうかの観測ないし指針にするつもりだったかもしれないなぁ。

クロード

これまでの記事でも再三に渡り取り扱ってきたので、ここでは部分的に取り上げます。

バトル中に抱えられていた赤子のお母さん

種馬の女性遍歴を好き好んで探りたくはないんですが、この画像を見ると「占術に長けた一族」とあります。

なるほど。黒蛇には盗みや暗殺に長けたものを放り込んでいたようですが、戦闘要員に限らず様々な種付けに挑戦していたと考えてもいいでしょうね!(自棄)

月牙の血族(中国語だと三日月の意味があるね?)
白狼言語(月といえば狼)
夜智の眼(特記の写真撮り忘れ)

マザーズガーデンの特徴的ラインナップはこんな感じ。上2つは月影教に関係していそうです。ヤル気さえあればあらゆる技能や特技を網羅出来る800年であったと思いますし、事実そうしたのではないかなと思います。

では、この情報を“前振り”に本題へ参りましょう。

カザン=オボロ、そしてオリ

貧しいウ国に生まれたオボロは、子供の頃から戦火の中を生き抜いてきたようで、手記の中にこのような文言があります。

『豊かな暮らしができないのは、生まれのせいだと私を罵る大人がいたが』

四方八方に侵略戦争を仕掛けるク国も大概ですが、子供相手に鬱憤を晴らすウ国側の状況も相当芳しくなかったようですね。

当人はこの件に関し、生まれのせいではなくク国のせいだとしていましたが、そもそもこの“生まれ”とは何を指しているのでしょうか?

オボロの手記に親に関する記述は一切ありません。生き別れでも死に別れでも、関係があったならば一言あってもおかしくないはず。

また一方、オボロは独断でオリを拾い養育しています。仮に家族がいたならば何らかの反対に遭っていたに違いありません。が、ここでも家族に関する言及はない。

以上のことから、オボロは孤児であると考えられます。

そうなると、ひとつの疑問が湧き起こります。オボロは一体いつ、未来の天才軍師たりうる教育を施されたのでしょう?

ク国に移ってから、というのが大方の予想であると思います。確かに高等教育であればその通りでしょう。しかし、問題はそこではないのです。人間というものはよほどの天才でない限り、一足飛びで成長するということはあり得ません。

やや専門的な話になりますが、学習には臨界期が存在します。適切な時期に教育を受けられなかったものは脳回路レベルで遅れを取ってしまうものなのです。

食うに困るような生活をする孤児を軍師たらしめたものは何か?これを疑問その1とします。

『私の手にある短剣を見た瞬間、
泣き止んだのだ』

さて、次の疑問です。
この短剣は一体なんなんでしょう?

食うに困る状況において尚、売り払わない理由がある短剣です。孤児ですから代々受け継がれた等の情報はない。あるとすれば捨てられたときに持たされていた親に繋がる手掛かり、といったところでしょうか?

少し話が逸れますが背景事情が必要なので、どんどん進みます。

かつてのウ国が現在のサイの街周辺にあったとすると、長年に渡り戦争している相手はク国だけでなく、ティンバーレインも含まれてくるはずです。たとえそれが国境における睨み合いだけであったとしても。なぜならば、

『怖い顔した分隊長も、
子犬の前ではだらしない顔で……』

オリの手記1の記述にこうあるように、キャスティ編に出て来た分隊長を彼らは知っている可能性があるからです。

更に、アグネア編で登場したドルシネアは、ヒノエウマ地方にしては珍しい金髪で、彼女もまた孤児でした。おそらくは、ティンバーレイン側の兵士に孕まされた女が育てられないからと捨てたのでしょう。(仮に彼女もクロードの因子だとしたら、アグネアママ直伝の“月踏み”でマイナス感情を退けられたのかも……?)

それから最早言うまでもないことですが、クロードの項目で触れたように、ティンバーレイン側にはマザーズガーデンがあります。あちらもまた孤児が多い。メイドインクロードをいくら紛れ込ませても違和感がないほどに。

オボロの手記に戻ります。

『一人の男が訪ねてきた。
男は「お前に必要なものだ」と言って
禍々しい書物を差し出した』

では、クロードがわざわざ遠征してまで夜の書をオボロに見せに来た理由はなんでしょう?短剣を疑問その2とするならば、これは疑問その3です。

では解に迫る前に、最後のダメ押しです。

動物界最強の視力を誇るのは鷲だそうですね。細かな話は動物園で聞いた方が早そうなので省きますが、夜間でも人の100倍視えているとかなんとか……

クロードの項目とオボロに関するここまでの疑問をまとめますと、

オボロは生まれ持った天賦の才を抱えている可能性があり(疑問①知能知性)、孤児ではあるが親か出生に関わる短剣を所持していて、同じ孤児たる赤子のオリもそれに見覚えがあることから(赤子の視力は出産直後からボールを目で追う程度容易)、2人はかつて同じ場所にいたか、同じ短剣を所持している人間に一時的に育てられていた可能性が高い。

そして、ウやサイと深く関わるティンバーレイン側にあるガーデンには、月牙の一族がおり、クロードの因子候補として選別されやすい可能性がある上、孤児の子供でも短剣を持っている(疑問②)(下の画像)。

また、クロードがわざわざク国に出向いてまで夜の書を見せるだけの価値が堕ちる前から認められているのは、ガーデンに存在する“夜智の眼”という鷲を彷彿とさせる特記事項=能力を持つ子供と短剣の件を併せて考えると、クロードとの関係がより深く疑われる(疑問1.2.3)

月牙=三日月のこと

以上の類推と妄想と状況証拠から導き出される解は、カザン=オボロもまたクロードの遺伝子を引き継いでいる可能性がある。ということです。故に、ヴィーデ顕現の最後のキーである器となり得た……

んじゃねーかな!
というのが私の解答です。考察おしまい。

以下は、証拠とかなしでテキトーに垂れ流す雑談です。帰るなら今!

感傷的な蛇足

『いくら血の流れぬ策を考えようと、
血は流れ続けた』

オボロはねぇ〜〜〜途中までは頑張ったんだと思うよ。彼なりにク国の歯車のひとつとして、善なる道を模索したんだと思う。本人さえも仕組まれた駒のひとつだってのにね。

血の流れぬ策ってのは実は基本中の基本で、孫子兵法でも解説されてる。戦争ってのは絶対に負けてはならない。負けるくらいなら回避したほうが結果的に利になる。あくまでも最終手段の下策として戦争という政治カードを行使しないよう提示しているし、私もそれに賛同する。

だからそこを守ろうとしたカザンはとてもいい軍師だったと思うの。なんなら、あれだけの知恵が回るんだから、ある程度蓄えた後にオリと二人で他国に出奔しちゃえばよかったんだよ。

でも、きっと出来なかったんだろうね。真面目過ぎたというか、優し過ぎたというか。賽の河原の石積みの如く、報われない策を弄し続けてさ〜〜〜失敗したら簡単に刎ねられそうだしさぁ〜〜〜、成功したらしたで血の海が出来るだけの大義なき戦争だしさぁ〜〜〜夜の書なんて必要ないくらい病んじゃうとかいい人だよ。いい人すぎたんだよ。どうせ酒にも酔ってるフリしかしてないんでしょ???子供の頃から苦労続きなんだから、休めばよかったのに。たったそれだけでなんとかなったかもしれないのに。バカだよねぇ。一発ぶん殴ってやりたかったよ、ホント。そしたらオリのように分かり合える何かがあったかもしれない。明日への希望になり得たかもしれない。ただただ、それだけが心残り。

俺のラスサビ

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