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日本から最も遠い国々のバーテンダーイベント。


先日ペルーのリマに行ってきた。

なぜペルーに行ったかというと
南米のバーテンダー達が一同に集うカクテルイベント【class maestro】と題したイベントに呼ばれBenFiddichセミナーをしてきた。

200名近くのバーテンダーに
BenFiddichセミナー


このイベントに集うのはペルーのバーテンダーだけではない。
ボリビア、チリ、アルゼンチン、ブラジル、ウルグアイ、パラグアイ、メキシコ、グアテマラ、エクアドル、コロンビア、コスタリカ、パナマetc...

いわゆるメキシコ以南の国々のバーテンダーが集まる南米最大のバーイベント。
今年はペルーのリマで開催されたのもあり
ペルーのバーテンダーを軸に近隣のボリビア、チリ、アルゼンチンのバーテンダーが主体だ。


会の目的は
【class maestro】という
日本語的に言うと【先生のクラス】

各国著名なバーテンダーがセミナークラスを行い南米バーテンダーの底力を上げるのが目的だ。

土の香りをアルコールに移す方法。
南米の方々のバーテンダー。
みんな底抜けに明るい。


そう、南米の方々って本当に明るいなぁって。みんなもう『ウェーイ‼︎』みたいな感じで。でもそれはふざけてるわけじゃなくて普通なんですね。疑問に思った事はどんどん真面目に質問してくるし。だからとてもやりやすかった。


国民性って面白いなぁって。

今まで各国でセミナーやってきて僕の印象


【日本、韓国、台湾】
周りの空気を読んでみんなの前では質問しないで終わってから個別に質問してくる。
恥ずかしがり屋さんが多いイメージ。


【タイやマレーシアetc..などの東南アジア】

みんなニコニコしながらほっこりしてる感じ。年齢が若いバーテンダーが多くみんな興味津々。
そして無邪気に遅刻して出揃わないので予定開始時刻はもちろんズレる。

【中国】
『質問ある人ー‼︎』って聞くと
けっこうな割合でめちゃくちゃ質問してくるバーテンダーが多いイメージ。
たまに答えに困るくらい。わからないことは納得いくまで質問してくる力強さ。
この気質が超大国になるが所以だろう。

【インド】
↑の(中国)➕(東南アジア)➗2=(インド)

そう、インドも超力強い。


【アメリカ】
合いの手が上手い。
“ここ笑うとこ‼︎” でちゃんと笑う。
まるでアメリカンホームコメディドラマを見てるかのようだった。


【イタリア】
今回のお話しの南米のバーテンダーの方々と一緒で底抜けに明るい。
カクテル作りのデモンストレーションの壇上で三杯ずつしか作らなかったら
『オラがオラが』とにじり寄ってカクテルグラスをさらってく感じ。

バーテンダーイベントの会場近くの海岸線



そう、そしてペルーと言えば『ピスコ』

今回は南米全体からバーテンダーが集結
『みんなでピスコ蒸留所へ行こう‼︎』ツアーが行われた。

みんなでバスに乗り込む。大型バス3台貸し切ったのでたぶん100人以上のバーテンダーが参加
荒野を抜けピスコ蒸留所へ。
到着。見づらいが蒸留器。
蒸留器のスタイルはコニャックと同じであるシャラント式アランビック。
ピスコの蒸留液を貯めるタンク達
様々な葡萄品種で作り分けている
こういう古のアンフォラも残っている。
みんなでカクテル大会。
写真は三層に分かれるピスコサワー



カクテル大会のみならず
後半は南米バーテンダーみんなで運動会。
ピスコ飲みまくりの中の運動は心臓に悪い

手押し一輪車で椰子の木一周して戻ってくる
国別リレー形式。
オレ



最後はこうなる。

ピスコでウェーイ‼︎
もうずっとウェーイ


そして帰りのバス。
楽しく飲んで食って騒いで運動会して
みんな本能のまま眠る。



明るいなぁ。みんな。

南米って日本の地球の反対側。
1番遠い国々。

日本から遠く離れたこの地でも僕らの共通認識である『Bar』と『バーテンダー』は同じだ。


そして南米全体のバーテンダーの質を高めようと毎年行われている『class maestro』というカクテルイベント。
呼んで頂いた事に感謝。


南米のバーテンダーの本能の明るさはとても勉強になりました。

 


BenFiddich店主
鹿山博康

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