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その辺の草でカクテル作ってみる(ドグダミ)

BenFiddich店主の鹿山です  

日本人ならばドグダミをよくご存知だろう
今回はドグダミをカクテルに使いたい
ちょうど6月に差し掛かる今日この頃
ドグダミの花が満開だ

この時期はどこにでも生えている
こんな感じでアスファルトの隙間からも
ど根性的に彼らは生き抜ける  

ドグダミは特有の香りを持つ    

嫌いな人も多いだろう    

爽やかさの中にある生臭さ    

英語名の俗名でも
Fish Mint(フィッシュ.ミント)
と呼ばれるくらいだ  

このドグダミ特有の香りは
【アルデヒド】由来のもの  

ドグダミは全草満遍なくアルデヒドを有する  

アルデヒド由来の香りって何だ?  

それは脂肪臭  

お酒を飲んだ時に人間にも出る
アサドアルデヒドも同種だ  

だからドグダミは生臭さを感じ
人によっては不快に感じる  

因みに香水で有名な
シャネル「N°5」は
アルデヒドをブレンドに使う事によって
香水業界に革新をもたらしている
香水もカクテルの調合と同義
いわゆるアクセントだ  

故にドグダミもカクテルのアクセントとして
応用は可能である  

またドグダミは忌み嫌われるが
今では市民権を得たパクチーを引き合いに
出せば
鹿山が子供の頃はパクチーも忌み嫌われる
素材の代表格だ。
それがもぅ、まぁ
今ではパクチー盛りが存在するほどだ。  

ドグダミもきっと
あの香りをポジティブに捉え布教活動に
努めればいつしか市民権を得られる
と鹿山は信じている
本当だ
ウィスキー初心者がラフロイグに
香りと味わいにびっくりするのも
同等であろう  

で、いつしかそのクセが好きになる  

アルデヒドの脂肪臭はある種の人間臭でもある
それはフェロモン臭とも捉えられる
それが
シャネル「N°5」のアクセントの
絶対バランスであり可能性は絶大だ  

なのでドグダミでみんな大好き
モヒートを作ってみよう  

recipe
White Rum 60㎜
Fresh lime juice 20㎜
powder sugar 2tsp
fresh Dokudami leaf 
soda    

乾燥はさせない
フレッシュのままだ
乾燥又は加熱により臭気はとれる。
臭気がとれるなら
ドグダミを使う意味は見当たらない
臭気をポジティブに捉えよう  

すり鉢に入れ、ラムを注ぐ    

ゴリゴリする    

アルコールは吸着力が良い  

ドグダミモヒートの完成だ    

recipe
White Rum 60㎜
Fresh lime juice 20㎜
powder sugar 2tsp
fresh Dokudami leaf 
soda  


因みにドグダミは
アジアほぼ全域に自生している
日本人は民間伝承薬としての
立ち位置が強く
センブリ、ゲンノショウコと並び
日本三大民間薬だ  

調べると
ベトナム人はドグダミを生食しているし、
中国でも四川省方面では食として多用している。  

うん、生で使う文化はあったんだ  

あとドグダミ文化がない欧米からの視点  

世界一予約がとれないレストランとして
名高い デンマーク コペンハーゲンの
『世界のベストレストラン50』において
何度も世界一に輝いた【ノーマ(noma)】
が2015年に
マンダリンオリエンタル東京ホテルにて
ポップアップレストランを数ヶ月開いた時の
彼らのコンセプトがノーマ流で日本の食材を使うというコンセプト
彼らは北は北海道から南は沖縄まで食材を探しに
出向く。その中で彼らの中で感動を
与えた食材の内の一つが
【ドグダミ】
あの特異な臭気が斬新だったのだ
そう、彼らは知らない香りだったから
先入観がない。  

僕らにとっての【臭気】は
彼らにとって【特異な香り】  

固定観念は恐ろしい
子供の頃からドグダミは臭いものと
擦り込まれている。
よくよく考えたら昔、パクチー嫌いだったけど
好きになってた。  

なので鹿山は2020年はドグダミを
推してゆこうと思う  

今宵、西新宿Bar BenFiddich
お待ちしてます  

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