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ラオ(酒)+パ(森)🟰ラオパ(森のお酒) タイ北部の地酒


BenFiddich店主の鹿山です。

今回はタイ。
ゲストバーテンダーとして迎えられバンコク、チェンマイの二都市でカクテルを作ってきました。


Asia Best Bar50でも常連のBAR↓
(バンコク)


チェンマイのBAR




バンコク、チェンマイでカクテルを作った後はタイのバーテンダー達にお願いしてタイ北部の山岳民族の集落にてホームステイ体験をさせてもらう

このあたり。
家も高床式が基本で東南アジアの原風景のような暮らしぶり。
年配の方はタイ語は通じなくて現地の言語のみ。若い世代なんかは今では学校もあり、タイ語は通じる。写真の上部に電線が引いてあることからこの集落にも現代的なインフラが整いつつある。



今回の目的は【ラオパ】

意味は
ラオ(酒)+パ(森)
🟰ラオパ(森のお酒)


タイ北部のローカルな米で造られる米焼酎である。麹も自家製だ。

団子状の米麹
発酵中のライスワイン(酒)
およそ2週間発酵させる。
蒸留器は兜釜式の蒸留器
中に板をかませて横から蒸留液が出る仕組み
完成した『ラオパ』

ラオ(酒)+パ(森)🟰ラオパ(森のお酒)



味わいは日本の米焼酎なんかと比べるとアルコール度数が高いとかではなくて、
なかなかパンチがある荒々しさだ。

これはこれで良い。
チェンマイの高温多湿な山の中で飲むのもまた格別だ。

今回は僕らチェンマイのバーテンダー達と一緒に山岳民族の家庭でホームステイ体験。
目的はボタニカル散策と何かしらのバーテンダーとしてのインスピレーションを得に。
車が入れるギリギリの麓の入り口から歩いて十数キロの集落へ。

このような山深いところ
そこに切り拓いた場所にところどころに集落が存在する。
今回の僕らの宿泊地の高床式の寝床


自然を満喫しながら自然と遊ぶ。

竹を切って竹シェーカーを作ったり
桑の実、生姜の葉、バナナの葉、タイのレモンバーム、タイバジル、松の葉、パームシュガー、ラオパ酒などなどを集め



竹シェーカーで竹シェイクしてボタニカルを竹の中で潰してカクテルを作ったりして遊んだ。

竹シェーカーで竹シェイク
竹カクテルを作った。

内容物としてはパームシュガーで甘味、桑の実で酸味、そこにラオパ(森のお酒)を軸にタイバジルやタイレモンバーム。そして竹。

いわゆる竹フレーバーなタイボタニカル魔改造モヒートみたいなカクテル。美味しいです。


日本のバーテンダーとタイのバーテンダーでみんなで山のボタニカルを集めてカクテルを作って遊ぶ。
そして疲れ果ててそのまま眠る。
なかなかな素敵な一日だ。





BARといえば街場の盛り場が中心だ。
それも人が多く集まる都会であれば都会であるほど商売には向いている。と思う。


僕はBARの世界で
いつかこのような自然の世界観で
『食』ではなく『飲』,『酒』を中心に
自然の素材を使いその場でカクテルを作り上げるBenFiddich的屋外barイベントをできたらなぁと思い日々試行錯誤している。

そう、酒類を中心とした自然と触れ合える体験


いつの日か



BenFiddich店主
鹿山博康

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