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自家製ブルーキュラソー

こんにちは



最近は自生のその辺の草素材を飲用へ流用する事に喜びを感じ始めてるBenFiddich店主の
鹿山です

その延長として

遂にできてしまった

ドラえもんよりも美しくも鮮やかな色彩
天然色素の自家製ブルーキュラソー


以前から作りたいと思っていた
人工着色料ではない
自然素材の青色色素であるブルーキュラソー



何を使ったかというと


臭木(クサギ)の木の実だ


臭木?

名前だけ聞くとネガティブな呼称

その由来は葉に独特のピーナッツの様な
芳香を漂わせる
因みに実にはその香りはしない
臭木(クサギ)はアジアに自生するシソ科の
落葉小高木
主に日本、中国、朝鮮などに自生し
藪や道端に普通に自生してる
パイオニアプランツだ
(パイオニアプランツは伐採地や裸地に真っ先に生える植物の総称)

故にある種の雑草ともいえるし
その辺に生えてるので気になる人は
探してみてみよう


ブルーキュラソーというと
とても綺麗で鮮やかな青だ

カクテル界においても
チャイナブルー、ブルーハワイなど
ブルーキュラソーなくしては成り立たない
往年の不動人気カクテルも存在してるのは
カクテル好きにとっては周知の事


ただ、ネガティブな捉え方が流布してる

それは
青色1号という合成着色料

自然な色ではない

鹿山は今年から自然な青を探していた

藍染で有名な原料である
『蓼藍』も育て生葉染めという技法も試したが
薄い青緑でブルーキュラソーほどの
青には到達しなかった

然しながら鹿山は見つけてしまった

臭木(クサギ)の実だ

臭木の実の天然青色色素は
『トリコトミン』という成分


人工着色、いわゆる化学染料が
日本において一般的になったのは
明治時代以降

それ以前は着色といえば

【草木染め】
という技法で染色されていた
季節の色鮮やかな草根木皮花枝から抽出

日本では縄文時代から行われていたのが
発掘調査からわかっており
中国、朝鮮から染色技術も渡り
飛鳥、奈良時代には日本の自生する
ボタニカルから
染色技術は行われていた



臭木(クサギ)の実も染色原料として
歴史的に使われていたのだ

ならば人工着色料ではない
日本において自生しているもので
自然の青を作れるのならば
それを利用できるのならば
嗜好品的浪漫度は高いのだ




取り急ぎコアントローと臭木の実を合わせて
潰してみる↑

そしてフィルターで濾過する↓

はいどーん!
完成

これでフレッシュのライチを使って
この天然色素ブルーキュラソーを合わせたら

フレッシュチャイナブルーの完成だろう


今宵も新宿西口Bar BenFiddich
お待ちしております

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