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ジュニパーベリーの収穫のやり方


ジンの主原料であるジュニパーベリー

それはネズの木の実であり
ジンに使われるのは
セイヨウネズ『Juniperus communis』
主に北半球一帯のヨーロッパ、アメリカ大陸に多く自生。
日本のネズは『Juniperus rigida』
中国大陸、シベリア、朝鮮半島、台湾、日本に
自生しており別名『temple juniper』とも言う
いわゆる『寺ジュニパー』
アジアらしいネーミング


同様のジュニパーベリーを収穫できるが
やはりジンの味わいを表現するのは香り、味わいと共にセイヨウネズ『Juniperus communis』
が良い。


収穫期はいつなのか?

一般的にジュニパーベリーの世界への供給国である北マケドニア共和国、ブルガリア、セルビア、
クロアチア、イタリア、スペインであるならば
9月中旬〜11月末までが一般的。

ただ、今年はヨーロッパも熱波の影響もあり
僕の北マケドニア共和国在住のジュニパー友達の
情報だと8月中旬には収穫を開始できるだろうと
連絡があった。

僕の畑で育ててるジュニパーベリーも温暖化の
影響なのか、順々緑色から紫色に変色し七月下旬には収穫期を迎え始めている。

黒紫色と緑色のが混在しているのがわかる。

樹上で黒紫色になるまではその年の春に実をつけ
翌年の夏以降。約18ヶ月の期間を要する。

これが実は厄介である。

収穫タイミングである黒紫色に同時に実ってはくれないのだ。

ただ、黒紫色に実ったジュニパーベリーは
棍棒などで叩くとポロポロと落ちる。

世界のジンのジュニパーベリーの供給国である
北マケドニアの収穫風景もこのように
受け箱を下に固定して棍棒で叩く

自分も同様にやってみる


これが案外効率よくポロポロ落ちる。
ただ、あんまり元気よくやると枝が傷つくので
按配は大事だ。


枝葉と若い緑色のジュニパーベリーを選り分ける

通常のジンにする為のジュニパーベリーは
ここから乾燥工程に入る。

ただ、それは世界へ輸出する為に劣化を防ぐ為の
工程でありすぐに使うのであればフレッシュの
状態の香りは素晴らしいものと鹿山は考える。

この収穫したてのフレッシュのジュニパーベリーでジンが作れたら素晴らしいだろう。

いつか委託蒸留で
BenFiddichフレッシュジュニパーベリージンを
作りたいと思う。

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