チリの国民的ドリンクはピスコーラ
知らなかったなぁ。ピスコーラ。
チリで最も飲まれているのがピスコーラ。
ピスコ+コーラ=ピスコーラだ
チリ大使館からの招待でチリピスコ普及の為にチリピスコ生産地の視察へ赴いた。
その生産地であるコキンボ州とアタカマ州でさえピスコサワーは食前の一杯程度で
ピスコーラはオールデイ。
てっきりペルーと同じで並々ならぬピスコサワーへの愛が強いのかと思ったらそうでもない。
首都サンティアゴではバーテンダーにこう尋ねた
鹿山
『ピスコサワーは好き?』
サンティアゴのバーテンダー
『好きだけど、ん〜、まぁボチボチかな』
みたいな釈然としない感じ。
鹿山
『じゃあピスコーラは?』って聞くと
サンティアゴのバーテンダー
『of course‼︎ 俺らチリ人の魂だぜ‼︎』
そしてここで特筆すべきは配合だ。
1:1なのだ。
ピスコとコーラが同量ずつなのだ。
(ハンドメジャーなのでよく分量はブレる)
なんでそんな強くするの??
って聞いたら『知らん』って言われた。
ただ、いまさらグローバルスタンダードで作ると
チリの世間一般では1:1で作るからサービスが足りないと言うレッテルが貼られ最早もう皆が引くに引けない状況が国家レベルで完成してしまっているのだろう。
でもこういったピスコ.ロング.ドリンクは
ピスコ文化圏(ボリビアのシンガニも含む)
では定番だ。
以下
南米ピスコ文化圏(チリ、ペルー、ボリビア)の定番ピスコロングドリンクを紹介しよう。
【ペルー】の国民的ドリンク『チルカノ』
(ピスコ+ジンジャーエール等)
【ボリビア】の国民的ドリンク『チュフライ』
(シンガニ+ジンジャーエールor 7up等)
【チリ】の国民的ドリンク『ピスコーラ』
(ピスコ+コーラ)
(注)通常のコーラとコーラゼロの2択がある
チリにおいてピスコーラが国民的ドリンクであり、それ以外の割材、例えばジンジャエールや7up, スプライト、トニックは全て
【ピスコ.コン.ブランカ】と呼ばれる。
コンはwith、ブランカは白。
いわゆる淡色系の割材は全て
【ピスコ with白系割材】とまとめられる。
それほどコーラが根付いてる国家なのだ。
因みにお隣の国のアルゼンチンでは
【フェルネコーク】が国民的ドリンクだ。
フェルネットブランカ+コーラ
(フェルネは薬草酒系の苦味酒だ)
同じ白人国家主体のチリとアルゼンチンがコーラ
。そしてインディオ系が多く住むペルー、ボリビアがジンジャーエール系の割材が主体なのも興味深い。
兎にも角にもチリで大きく根付いているピスコーラ。鹿山は各所でピスコーラを飲み学んできた。
ピスコ特有の爽やかなマスカットフレーバーにコーラの複雑味が絡み合うのだ。
とても爽快感がある。
是非BenFiddichへ来て
チリ産ピスコで飲むピスコーラを飲んでほしい。
BenFiddich店主 鹿山博康
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